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文化交流はサウジと日本とのつながりを強める鍵

茶道家・書道家の山口和加子がリヤドでArab Newsに語った(AN Photo、Ali Aldhahriによる)
茶道家・書道家の山口和加子がリヤドでArab Newsに語った(AN Photo、Ali Aldhahriによる)
31 Oct 2019 05:10:51 GMT9

ラシード・ハッサン、リヤド

  • 『両国のリーダーたちは互いをよく理解している』

両国のつながりを強めるには相互の文化交流が重要であると訪問中の茶道家・書道家山口和加子は語った。

東京の日本文化体験交流塾の副理事長を務める山口はリヤドで開かれたサウジアラビア文化・芸術協会(SASCA)のワークショップに月曜日に参加し、Art and Skills Institute(ASI)のワークショップに火曜日に参加した。講演の後、日本の書道の実演が行われ、芸術を愛する聴衆との交流があった。

リヤドに向かう途中、山口はArab Newsに旅の目的を説明した。「日本の文化、とりわけ書道とインクアートを紹介するつもりです」

「茶会の価値観も示したいと思います」と彼女は述べた。「茶会を開き、お茶を飲みます。皆さんが関心を持ってくださればうれしいです」

お茶が飲み物からどのように芸術に発展したかという問いに山口はこう答えた。「禅の修行として始まり、多くの侍や貴族階級の人々を引き付けました。お茶は生き方を連想させるからです。1杯のお茶だけで相互の愛と敬意が分かるのです」

日本の茶会は入念な儀式だと彼女は述べた。精神的な儀式である。人生の合間に、美しさ、静穏、他者への礼儀といった精神に自らを向ける時なのだ。

公式の茶会は日本文化の映像的表象である。茶会は900年ほど前に中国から日本に伝わったが、中国よりも日本のライフスタイルに深く織り込まれており、日本では別の方法で行われている。茶会は多くの点で禅と同一視されている。双方が同時期に中国から日本にもたらされたからだ。

サウジと日本両国の人々は芸術に対して同じ思いを持っているので、そのような集まりが文化的親近感において人々を互いに引きつける一助になればよいと彼女は願っている。

サウジアラビアと日本の関係は日・サウジ・ビジョン 2030パートナーシップをとおして発展しており、両国は文化的つながりを強化する方法に着目していると彼女は述べた。

両国のリーダーたちは互いをよく理解しているとも彼女は語り、10月22日に東京の皇居で公式に皇位を継承して今上天皇が即位した際の茶会に言及した。

サウジアラビアからは国務大臣のTurki bin Mohammed bin Fahd bin Abdul Aziz王子が出席し、Salman国王とMohammed bin Salman皇太子からの日本国民への挨拶を伝達した。

芸術と文化は国の違いを超えて人々を互いに引き寄せる架け橋となることに彼女は同意し、両国の芸術愛好家によるそのような訪問が増えて文化的つながりをさらに強くしてほしいという願いを言い表した。

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