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「リヤド・シーズン」で記憶に残るショーを披露=シルク・ドゥ・ソレイユ

シルク・ドゥ・ソレイユの『バザール』では観客に配慮して白いテントが設置されている。色が濃いと熱がこもりやすいのだ。(記者撮影)
シルク・ドゥ・ソレイユの『バザール』では観客に配慮して白いテントが設置されている。色が濃いと熱がこもりやすいのだ。(記者撮影)
2018年サウジアラビア建国記念日を記念するシルク・ドゥ・ソレイユ『SAND』に出演したローレン・ジョイ・ハーレー氏は、パフォーマンスに対するサウジアラビア人の熱狂的な反応を気に入り、その経験を「とても盛り上がってくれました」と表現した。(記者撮影
2018年サウジアラビア建国記念日を記念するシルク・ドゥ・ソレイユ『SAND』に出演したローレン・ジョイ・ハーレー氏は、パフォーマンスに対するサウジアラビア人の熱狂的な反応を気に入り、その経験を「とても盛り上がってくれました」と表現した。(記者撮影
01 Nov 2019 11:11:31 GMT9
  • シルク・ドゥ・ソレイユの『バザール』は、マエストロ(Maestro)と、彼を邪魔する浮かれ女(The Floating Woman)、そして彼から主役を奪おうとする見習いマエストロ(Mini Maestro)の物語だ
  • 舞台上の大道芸人に加え、3人の音楽家が伴奏音楽を奏でる。そのひとりは17の楽器を演奏することができる

アジール・バシュラヒール

リヤド:リヤド・フロントの白いテントでは、大人気のエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の国際色豊かなチームに所属するアーティストとクルーらが一堂に会し、11月1日夜の初公演へ向けて準備を進める。リヤド・シーズンの一環として披露されるパフォーマンスだ。

シルク・ドゥ・ソレイユの『バザール』は、マエストロと、彼を「邪魔」する浮かれ女、そして彼から主役を奪おうとする見習いマエストロの物語だ。ショーの広報担当者、ニコラス・シャボー氏がアラブニュースの取材に答える。

「大道芸を見るためシルク・ドゥ・ソレイユのショーに足を運んでくださる皆様のために、『バザール』では32人のアーティストが10幕構成の感動的なコレオグラフィー・ショーをお届けします。美しい衣装や素晴らしい音楽をお楽しみいただける、いわゆる現代サーカスです」とシャボー氏は語る。

したがって、ショーで動物芸は行われない。その代わり、大道芸、ダンス、音楽、演劇を組み合わせたパフォーマンスが披露される。「シルク・ドゥ・ソレイユが35年間やってきたことです」と同氏が付け加える。

舞台上の大道芸人に加え、3人の音楽家が伴奏音楽を奏でる。そのうちのひとりは17の楽器を演奏することができる。オペラや演劇と異なるのは、大道芸が音楽を導くという点だ。曲目はポップからフォークソング、クラシック音楽までと様々で、誰でも楽しめるようになっている。

ローレン・ジョイ・ハーレー氏がサウジアラビアを訪れるのはこれが初めてではない。パフォーマーとして、破天荒なトリックスターである「浮かれ女」の役を演じる同氏は昨年、サウジアラビア建国記念日を記念して開催された同シルク・ドゥ・ソレイユの『SAND』にも出演している。今回戻ってこられて嬉しいと同氏は言う。

「去年リヤドに来た時は、観客がとても盛り上がってくれました。今年もそうであってほしいです」

観客との距離が近いショーであるため「プロジェクターや特殊効果に頼らず、一人一人の存在感とスキルにスポットを当てた、エネルギッシュでありのままの雰囲気を感じられるようになっています」とハーレー氏は語る。

去年の経験を「いつもと違いますがポジティブでした」と表現する同氏は、シルク・ドゥ・ソレイユのショーをサウジアラビアで披露できることは非常に光栄であると述べた。

一方、サウジアラビアの観客と文化を尊重するため、15着の衣装に手を加える必要があったと衣装担当のアレクサンドラ氏は明かす。

パフォーマーの動きやすさを損なわないよう配慮がなされた。「アーティストには事前に手を加えた衣装で練習してもらいました。新しい衣装を皆が楽しみにしています」

ジッダに住むラニア・アル=ガムディーさんは、シルク・ドゥ・ソレイユの大ファンであるといい、リヤド・シーズンの『バザール』には必ず足を運びたいとのことだ。シルク・ドゥ・ソレイユはパフォーマンスに動物を用いることを断っており、設立当初からそうした方針であったことが、彼女を惹きつけたという。

「自らが手本になって意識向上に取り組んでいます。今でこそ一般化した動きですが、それを始めたのは彼らです」と彼女は言う。

アル=ガムディーさんは、パフォーマンスに必ず物語性がある点も気に入っているという。「単なる大道芸」ではなく、衣装やメイク、物語、アート、そして公演に注ぎ込まれる大きな努力が、ショーを比類なきものにしているという。

「深く掘り下げ、詳しく調べ上げ、言語を学ぶことで、物語をとても芸術的な方法で伝える曲を作り上げています」と彼女は付け加えた。

リヤド・シーズンを彩るシルク・ドゥ・ソレイユ『バザール』は、11月1日から12月7日の日程で開催される予定だ。次はカリブ海での開催を予定している。

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