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完璧に絵になる景色:サウジの古代の美しさに見せられる観客急増中

写真家たちは今ではドローンを使って、かつては危険すぎて行けなかった場所や人里離れた場所にもカメラを飛ばせることができるようになった。そしてその結果として得られるイメージによって、写真の力や風景の美しさを新たな視点で見直せるようになった。(写真:Instgram/ @mysloppyadventures)
写真家たちは今ではドローンを使って、かつては危険すぎて行けなかった場所や人里離れた場所にもカメラを飛ばせることができるようになった。そしてその結果として得られるイメージによって、写真の力や風景の美しさを新たな視点で見直せるようになった。(写真:Instgram/ @mysloppyadventures)
写真:(ハディ・ファラー、@mysloppyadventures)
写真:(ハディ・ファラー、@mysloppyadventures)
写真:(ハディ・ファラー、@mysloppyadventures)
写真:(ハディ・ファラー、@mysloppyadventures)
写真:(ハディ・ファラー、@mysloppyadventures)
写真:(ハディ・ファラー、@mysloppyadventures)
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01 Mar 2021 10:03:46 GMT9
01 Mar 2021 10:03:46 GMT9
  • オンラインプラットフォームが、サウジアラビアの写真家たちが全国を旅して撮影した写真のるつぼと化している。

アミーラ・アビド

ジェッダ:サウジの新世代の写真家たちが、ソーシャルメディアの力を頼りに自国の広大な美しさを紹介している。

オンラインプラットフォームが、サウジアラビアの写真家たちが全国を旅して撮影した写真のるつぼと化している。東西の砂浜から南北の山々、そして砂漠にある緑のオアシスまで、全国各地を旅して回り、一枚一枚写真を撮るごとに各地域の美しさを発見してきた写真家たちによる、写真の数々である。

22歳のファハド・アル=ムタイリさんは、成長中の観光市場向けにサウジアラビアの「隠れた絶景」を広めようと、ツイッターで「@thesaudigate」を始めた。

「自分は何らかの形で未来の一部になりたいと思っていたんです。それで『サウジゲート』を始めたわけですし、これが原動力となって、頑張ってこれたんです」とアラブニュースに語った。

この国を旅する多くの写真家たちも、同様の見解を抱いている。

ファイサル・ファハド・ビンザラーさん(41)は、「いくつかのプロジェクトの仕事で必要があって、今まで行ったことのない場所に行ったんです。こんなところ、一体今までどうして知らなかったんだろう、と思ったのを覚えています。サウジアラビアでこんな素晴らしい場所が見つかるなんて、思ってもみませんでした」と語った。

ビンザラーさんは、ドラマチックな風景を探し、「その場所の全体的な感じを捉えるようにしている 」と語った。

「私が撮る写真は、なにも独特なものではありません。独特さは、場所から来ているんです。私はただ場所の美しさを伝えているだけにすぎないんです」とビンザラーさんは言う。

「写真家として、私は正しいタイミングで正しい被写体を捉えるようにしていますが、美しさが上手く表現されていないな、と感じることも多いのです」

アル=ムタイリさんによると、@thesaudigateのフォロワーの約3分の1は外国人で、こうした外国人の観客はたいてい、目にしたものに驚かされるという。

「多くの場合、外国の方々は、驚くと同時に、とても喜んでいらっしゃいます。写真を一通り見たあと、世界には探検しなければならない場所があるんだ、ということに気づかれるからです」

レバノン出身の写真家で現在はサウジアラビア在住のハディ・ファラーさん(28)は、これまでサウジアラビアを国中広く旅してきたが、その度に「歓迎されているという気になりますし、安心感も感じます」と語った。

「観光ビジネスは写真家に直接左右されるものなんだな、と思います。私が何かをアップロードするたびに、この場所は本当にサウジアラビアにあるのか、名前を間違えたのではないか、といった質問を受けるからです」

「残念なことに、サウジアラビアには砂漠しかなく、他には何もないと思われている方が多いようです。ですから、こうした場所の写真を投稿することで、写真家は教育的な役割も果たしていると思うのです。こんな所が存在するなんて皆さんがこれまで想像だにしていなかった見どころや可能性の数々について、知っていただいているのですから」とファラーさんは語った。

ビンザラーさんも、これと同意見だ。「プロの写真家なら、秘境に関心を持たれると思います。プロの写真家は常にチャレンジ精神に溢れているからです。これをきっかけにして、こんな場所に行ってみたい、もっと詳しく知りたい、と思っていただけると思います」

「砂漠はサウジの住民にとっては新しくもなんともないかもしれませんが、緑に溢れた国にお住みの方々には、興味を持っていただけるんじゃないかと思います」とビンザラーさんは付け加えた。

サウジアラビアは、古代文明の地として、考古学者や歴史好きの観光客にはとても魅力的な国だと思う、とビンザラーさんは語った。

ファラーさんは、さまざまな場所の自然の美しさを説明しながら、こう語っている。「私たちは美しさと生命を結びつけるものです。そして、緑があるところには生命があると考えがちです。ですが、岩や砂しかない場所にも生命があり、豊かな歴史がある、ということを忘れがちです。ですから、アルウラの美しさは他の地域とは異なった美しさなのだ、ということを心に留めておく必要があります」

さらに、テクノロジーの影響も大きい。写真家たちは今ではドローンを使って、かつては危険すぎて行けなかった場所や人里離れた場所にもカメラを飛ばせることができるようになった。そしてその結果として得られるイメージによって、写真の力や風景の美しさを新たな視点で見直せるようになった。

「ソーシャルメディアを利用することで、もっと頑張ろうという意欲が湧いてきます」とビンザラーさんは言う。「コミュニティや人との関わりがなければ、退屈になってしまいますから」

「それは個人一人ひとりの旅であり、どなたにでもサウジアラビアを一度に一枚の写真ずつ発見していただけるのです」とビンザラー氏は付け加えた。

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