アミン・アッバス

アブダビ：第19回アブダビ国際狩猟・乗馬展示会（ADIHEX 2022）のアクティビティが月曜日から始まる。首長国鷹匠クラブの主催で9月26日から10月2日まで開かれるこの展示会には、58ヶ国から900以上の企業やブランドが参加する。

ジャパン石油開発株式会社（JODCO）INPEXグループは、50年にわたるUAEと日本の友好関係を記念して、日本文化の真髄を反映したいくつかのアクティビティを提供する。鷹狩り実演、日本の伝統的な茶道、鷹狩り道具の製作、日本とUAEの遺産を描いた芸術作品などに加え、音楽やアートのパフォーマンスも多数行われる予定だ。また、日本刀の刀鍛冶が参加するほか、子供たちは熟練した飴細工職人が丹精に作った鷹や馬の形の飴を味わうことができる。さらに流鏑馬も行われ、様々な文化的背景を持った愛好家たちを引き付けるだろう。

JODCOのタナカ・ヨシオ総務・CSR副部長は、アラブニュース・ジャパンの独占取材に応え、ADIHEX 2022への同社の参加について次のように語った。「今年はUAEと日本の国交樹立50周年であり、両国にとって記念すべき年です。それを記念して、50周年ロゴと、UAEのアーティストであるアブドラ・ルトフィ氏がUAEと日本の要素を混ぜ合わせて描いた絵画を展示します」

同氏は、今年のADIHEXへのJODCOの出展が例年と一味違うことについて、次のように語った。「昨年のADIHEXと比較して、より多くのお客様が会場に、そして私たちのブースにお越しになることを見込んでいます。お客様に日本文化についてもっと知って楽しんでいただくために、今年のイベントでは、鷹匠、刀鍛冶、飴細工職人、流鏑馬射手、和太鼓奏者などの多くの実演者や出展者を日本とUAEの両方から呼んでいます」

「さらに、弊社のブースではお客様に、日本の数学学習法『KUMON（公文式）』を新たな経験として紹介します。お子様がこの学習方法について楽しみながら知ることができるようになっています。お客様には日本旅行の気分を味わっていただきたいので、ブースには日本の風景を写した写真も展示します」

タナカ氏は、ADIHEX 2022でJODCOのブースに行くのを楽しみにしている人たちに次のように勧めた。「実演者や出展者と、刀、日本の鷹、飴細工、流鏑馬などの具体的な展示についてお話ししていただけるほか、折り紙、書道、公文式、日本茶などの体験もお楽しみいただけます」

「さらに、和太鼓、流鏑馬、琴、生花などの実演もご覧いただけます。お客様に弊社のブースをきっとお楽しみいただける自信があります」

この日、上級組織委員会会長で首長国鷹匠クラブ事務局長のマジッド・アリ・アル・マンスーリ氏は、異文化の鷹匠と交流することで鷹狩りの存続を図ることの重要性を強調し、その点においては言語や文化の壁が問題になったことはないと述べた。「鷹狩りは世界共通のスポーツであり、世界のどこにいようと、行う者にこの上ない喜びと幸福感を与えてくれます。鷹匠同士の間には多くの共通点があります。このスポーツの魅力と美が私たちを近づけてくれるのです」

同氏はまた、UAEと日本の鷹匠の関係が四半世紀ほど前に始まったこと、両国のユニークな友好関係はさらに前の半世紀近く前まで遡ることができることを指摘した。さらに、日本を訪れたことを美しく忘れがたい経験として振り返った。日本の鷹匠たちは彼らを温かく迎え、比類ないもてなしの心と思いやりを示してくれたという。

アル・マンスーリ氏は、それ自体が非常にユニークな日本文化に日本の鷹狩りの価値が由来すること、日本の伝統が印象的な鷹狩り道具一式に反映されていることを説明した。「日本には伝統的な方法を用いて鷹匠術を教える特色ある学校があり、訪問した際には日本古来の文化遺産を深く掘り下げるまたとない機会に恵まれました」

同氏はさらに、5000人以上を擁するUAEの日本人コミュニティや、多くの日本人観光客に対し、今回の展示会を訪れて様々なショーやイベントを楽しんでほしいと呼びかけた。

UAEと日本の友好関係が50年にわたって強固であり続けていることは特筆すべきことだ。しかしここ数年、この両国の協力関係はより進んだ戦略的提携関係へと発展している。

両国の国交が最初に結ばれたのは1972年5月だ。日本は世界で最初にUAEと国交を結んだ国の一つだった。それ以来、この歴史的関係は発展を続け、双方に計り知れない成長と繁栄をもたらした。

両国の関係者は、より明るい未来を築くために協力を強化・拡大することに大きな関心を抱いている。両国は、文化・芸術、従来型エネルギー・再生可能エネルギー、技術、宇宙計画のほか、科学・学術交流などの様々な分野で強力な関係を築いている。UAEと日本は、貿易・経済関係の強さと共に、様々な国際問題に対処するうえで強力なパートナーであり続けるだろう。