ホンダが10日発表した2024年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比77.0%増の1兆3819億円、純利益が70.0%増の1兆1071億円といずれも過去最高を更新した。北米市場でハイブリッド車(HV)が好調。円安効果や、半導体の供給量回復で生産が伸びたことも寄与した。
売上高も20.8%増の20兆4288億円と過去最高だった。二輪事業はインド、ブラジルなどで大型バイクの販売が拡大した。
25年3月期は売上高が0.6%減の20兆3000億円、純利益は9.7%減の1兆円と予想。二輪・四輪は販売増を見込むが、想定為替レートを円高方向に設定したことなどが響く。
3月に日産自動車と電気自動車(EV)などの分野で協業検討を表明したことについて、三部敏宏社長はオンライン記者会見で「かなり煮詰まってきている。そう遠くない段階でお話はできると思う」と語った。
時事通信