ドバイ: エネルギー豊富な湾岸諸国の株式市場は、新型コロナウイルスによる閉鎖と、石油価格の暴落により、今年の第1四半期に、数年ぶりの安値に下落した。
世界の原油供給の5分の1を供給する湾岸地域の5つの主要証券取引所は、今年最初の3か月で急落し、ドバイ市場はその価値の3分の1以上を失った。
損失の大半は3月も一様で、OPEC プラスの生産削減合意の崩壊と新型コロナウイルスの蔓延に対抗するための閉鎖の実施により、ほとんどの企業が行き詰まった。
この下落は、原油価格は18年ぶりの安値まで暴落し、投資家たちを動揺させ売りが殺到したサウジアラビアとロシア間の価格競争によっても引き起こされた。
急激な下落により、スタンダード&プアーズの格付け機関は、今年の平均石油価格の予測を半値に下げ、1バレル30ドルとした。
これは、バーレーン、オマーン、クウェート、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の6つの湾岸諸国が今年、少なくとも1,000億ドルの石油収入を失うことを意味する。
格付け会社のムーディーズは、クウェートの石油収入は国内総生産(GDP)の10%減少する一方、他国の減少はGDPの4〜8%になると予測している。
キャピタル・エコノミクスは、今年の中東と北アフリカの成長は1.7%縮小すると予測した。これは1980年代初頭以来最悪の数値である。
ドバイ金融市場は第1四半期の下落を主導し、年初から36%と大幅に減少した。UAEのパートナーであるアブダビ証券取引所は26.4%減少した。
CNBCアラビヤチャンネルによると、2つの証券会社は3月に10年間で最悪の月間業績を記録した。
アラブ首長国連邦の最大の不動産会社であるエマール・プロパティーズは、第1四半期に45%も急落した。
湾岸諸国で最大のサウジタダウル市場は22.5%急落して、2016年11月に最後に見られた水準で第1四半期を終えた。
世界最大の上場企業であるサウジアラムコは、1月から15.3%下落し30.15リヤル(8米ドル)で終了し、上場価格の32リヤルを下回った。
エネルギー最大手は、294億ドルを生み出した世界最大の新規株式公開に続き、12月に国内の証券取引所に上場した。
クウェートのプレミア株価指数は24.1%下落し、カタールの株価指数は21.3%下落した。バーレーンとオマーンの小規模証券取引所はそれぞれ16.1%と13.4%下落した。
AFP