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雇用急速悪化、求人1.32倍=4年1カ月ぶり水準―失業率2.6%に上昇・4月

求人倍率はハローワークに申し込んだ求職者1人当たりの求人数。(AFP)
求人倍率はハローワークに申し込んだ求職者1人当たりの求人数。(AFP)
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29 May 2020 12:05:47 GMT9
29 May 2020 12:05:47 GMT9

厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.07ポイント低下の1.32倍と急落した。2016年3月以来4年1カ月ぶりの水準で、求人数は8.5%減と、過去最大のマイナス幅を記録。緊急事態宣言の発令で、経済活動の自粛が広がり、雇用情勢の悪化が続いている。

総務省が29日発表した4月の労働力調査によると、完全失業率(同)は0.1ポイント悪化の2.6%と、2カ月連続で悪化。完全失業者数は6万人増の178万人だった。

就業者数(原数値)は前年同月比80万人減の6628万人と、12年12月以来7年4カ月ぶりの減少。特に女性のパートの減少が目立ち、非正規労働者数が97万人減となった。 

また、休業者数は420万人増の597万人と激増。人数と増加幅は過去最大だった。総務省は「新型コロナウイルス感染症の影響が大きく表れている」(労働力人口統計室)として、今後も動向を注視していく必要があるとした。

求人倍率はハローワークに申し込んだ求職者1人当たりの求人数。新型コロナの感染予防で仕事探しを断念した人が多く、求職者数(季節調整値)が前月比3.4%減少したため、求人倍率の下落幅が抑えられた面もある。

求人票を受理した都道府県別の倍率は、最低が沖縄の0.91倍で、観光業への影響が大きかった。受理地別で1倍を下回るのは16年9月以来、3年7カ月ぶり。最高は福井の1.88倍だった。

厚労省が把握している新型コロナによる解雇や雇い止めは28日時点で1万5823人。このうち5月分が1万2052人で、宿泊やタクシー・観光バス、製造、飲食の業種を中心に急拡大している。

JIJI Press

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