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嵐の後の静けさ

コロナウイルス感染病(COVID-19)の大流行中にロングビーチ港沖に停泊するオイルタンカーとコンテナ船。米国カリフォルニア州ロングビーチ。(ロイター)
コロナウイルス感染病(COVID-19)の大流行中にロングビーチ港沖に停泊するオイルタンカーとコンテナ船。米国カリフォルニア州ロングビーチ。(ロイター)
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31 May 2020 04:05:25 GMT9
31 May 2020 04:05:25 GMT9

ファイサル・フェイク

  • 価格回復の背景には、各国がコロナウイルス関連のロックダウンから経済を再開し始めたことがある。

原油価格は5週間連続で上昇して終わった。4月の大部分で価格が急落した時のような大きな値動きはなかった。

ブレント原油は1バレル$35.33、WTIは$35.49まで値上がりした。

ブレントとWTIのスプレッドも過去3週間にわたり縮小している。先週末は1バレルあたり$1.87あったが、今週の終値ではほぼゼロだった。

このことは、NYMEXのWTI先物における投機的な動きが行き過ぎていることを示している可能性がある。

WTI原油は前月比で過去最高の値上がりを記録したが、今年始めの水準からはまだ約94%低い位置にいる。また、現在の価格ではまだ、生産量の引き上げにつながる上流の設備投資を促すのに十分なレベルに達していない。

OPEC+生産国は原油生産供給量削減の約束を守ることで、市場の信頼感を押し上げた。

本格的な状態に戻ることは間違いない米中貿易摩擦は今週、値動きに大きな影響を与えなかった。

ブレントの5月の平均価格は、「ブラック・エイプリル」と呼ばれる4月の1バレル$18から$28まで上昇した。

価格回復の背景には、各国がコロナウイルス関連のロックダウンから経済を再開し始めたことがある。

しかし世界的な景気回復のペースは緩やかで、それに合わせて値動きも狭い範囲内に終始している。これは、石油市場が必要としていることである。

米エネルギー情報局は週間原油在庫の急増を報告した。増加量は800万バレルとなり、過去4週間で最大の在庫量となった。これにより全体の在庫量は5億3,500万バレルにまで達したが、その大きさにもかかわらず価格への影響はなかった。

ベーカー・フューズは、米国の石油・ガス稼働リグ数が9週連続で減少したとことを報告した。稼働リグ数は301まで落ち込み、昨年同時期よりも683少ない。

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