東京:植田和男日銀総裁は2日、石破茂首相との会談で、為替レートの動きを含む経済や市場に関する様々な話題について議論したと述べた。
植田総裁は石破氏との会談後、記者団に「為替レートはファンダメンタルズを反映して安定的に動くことが望ましい」と述べ、中央銀行は政府と緊密に連絡を取りながら、為替レートの動きを精査していくと付け加えた。
植田総裁は、為替レートは経済と市場の発展に関するより広範な協議の一環として話し合われたと述べたが、協議内容については詳しく説明しなかった。
金融政策について植田氏は、経済と物価が予測通りに動けば利上げを続けるという日銀の姿勢に変更はないと述べた。
日銀の予測が実現するかどうかは「先入観なしに精査したい」と付け加えた。
植田氏と石破氏の会談は2月以来で、年に数回行われる経済・市場に関する定期的な意見交換の場となっている。
植田総裁の発言は、火曜日に日銀の日美野亮三副総裁が長引く世界的な不確実性を警告したことに続くもので、一部の投資家がこの発言を予想よりタカ派的ではないと受け止めたため、円安が進んだ。
日銀は昨年、10年にわたる大規模な景気刺激策を打ち切り、1月には短期金利を0.5%まで引き上げた。
インフレ率が3年以上にわたって日銀の2%目標を上回っていることから、植田氏は日銀が借入コストを引き上げ続ける用意があることを示唆した。
ロイターが8月に行った世論調査では、エコノミストの3分の2近くが、日銀は今年後半にも利上げを実施すると予想している。
一部のアナリストは、政治的な不確実性が日銀の利上げ時期の決定を複雑にするかもしれないと警告している。石破首相は、7月の参院選で与党・自民党が惨敗したことで、退陣を求める声が高まっている。
自民党は来週、日銀の超金融緩和政策からの脱却に静かな同意を示している石破氏の後任を決める党首選を行うかどうかを決定すると見られている。
ロイター