東京:日本株と債券利回りは急騰し、円は下落した。
今月首相になる可能性が高い高市氏は、過去に積極的な金融緩和と政府支出の拡大を支持しており、彼女の師匠である安倍晋三前首相と同じ考えだ。
しかし、土曜日に締め切られた自民党の党首選では、物価上昇の中、財政拡大や日銀の利上げ反対を訴えた。
党首の座を射止めた高市氏は、まずインフレ対策を実施し、経済や地方、農業や漁業などの第一次産業を活性化させることを公約に掲げた。
ブルームバーグ・エコノミクスの木村太郎氏は、「高市氏は他の閣僚よりも景気浮揚に積極的に見える」と語った。
「それでも、インフレ率が上昇し、長期(国債)利回りが上昇する中、生活費の引き締めを加速させ、金利市場を動揺させないためには、彼女のスタンスと現実とのバランスを取る必要があるだろう」と木村氏は語った。
日経平均は午前中の取引で4%強の上昇となったが、円相場は下落し、対ドルで149円76銭をつけ、対ユーロでは過去最高値を更新した。
30年物日本国債の利回りも急上昇した。高市総裁のもとで、すでに巨大な借金がさらに膨らむのではないかという懸念を反映している。
トランプ大統領
日本初の女性首相になることが決まっている高市氏(64)は、保守派で中国タカ派と見られている。
高市氏の首相としての最初の公務のひとつは、ドナルド・トランプ米大統領を迎えることである。
高市氏は土曜日に、東京とワシントンとの最近の貿易協定(疑問が残る)を覆す計画はないと述べた。
若い頃はヘビーメタルのドラマーだった高市氏は、他の4人の候補者の挑戦を退けて自民党の党首になった。
決選投票の結果、彼女はより社会的に進歩的な小泉進次郎氏(44歳)を破り、彼は近代日本の最年少首相となるはずだった。
主に自民党議員にとって、高市氏の任務は、1955年以来ほとんど無投票で政権を担ってきた自民党の運気を回復させることだろう。
退任する石破茂首相は昨年政権を引き継いだが、インフレと自民党裏金スキャンダルに対する有権者の怒りもあり、自民党主導の連立政権は衆参両院で過半数を失った。
台頭しつつある政党のひとつが参政党である。参政党は、他のポピュリスト運動と同じように移民を「静かなる侵略」と呼んでいる。
日本は「全く異なる文化や背景を持つ人々を受け入れる政策を再考すべきだ」と、高市氏は自民党の選挙キャンペーン中に述べていた。
AFP