東京:ハイテク投資大手のソフトバンク・グループは水曜日、人工知能を物理的な領域に導入する計画の一環として、スイス・スウェーデンのABBロボティクス社を約54億ドルで買収すると発表した。
ABBロボティクスは、工場で正確な動きをする大型ロボットアームなどの産業用ロボットを専門としている。
ChatGPTを開発したOpenAIの主要投資家である日本のソフトバンクは、この買収はAIに焦点を当てた事業戦略の一環だと述べた。
「ソフトバンクの次のフロンティアはフィジカルAIだ」とソフトバンクの孫正義CEOは声明で述べた。
「私たちは、人工超知能とロボティクスを融合させ、人類を前進させる画期的な進化を推進するという共通のビジョンのもと、世界トップクラスの技術と才能を結集していきます」
ABBグループは別の声明を発表し、ロボット部門を53億7000万ドルでソフトバンクに売却することで合意したと発表した。
この買収により、「ABBロボティクスの最先端技術と業界の専門知識は、ソフトバンクのAI、ロボティクス、次世代コンピューティングにおける最先端の能力と融合する」という。
この買収は、規制当局の承認を経て、2026年半ばから後半に完了する予定だ。
ABBロボティクスの従業員数は約7,000人で、2024年の売上高は23億ドルで、ABBグループの総収入の約7%を占める。
ABBグループは以前、ロボット事業を別個の上場会社として分離独立させる計画を立てていた。
ソフトバンクは、ドナルド・トランプ米大統領が推進するスターゲイト・プロジェクトに少なくとも1,000億ドルを投入し、米国内にAIインフラを構築すると表明している。
一方、中国のアリババは9月、人型ロボットの開発を加速させるAI技術で米チップ大手エヌビディアと提携すると発表した。
AFP