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新型コロナウイルスの影響で原油価格が1バレル=43ドルを下回る

世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が再燃したことで燃料需要の伸び悩みが懸念されたため、原油価格は金曜日に1バレル=43ドルを割り込んだ。(AFP)
世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が再燃したことで燃料需要の伸び悩みが懸念されたため、原油価格は金曜日に1バレル=43ドルを割り込んだ。(AFP)
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04 Jul 2020 07:07:02 GMT9
04 Jul 2020 07:07:02 GMT9
  • ブレント原油は4月に付けた16ドルを下回る21年来の安値から倍以上の水準にまで回復

ロンドン:原油供給量が減少し、景気回復の兆しが広がっていることから、週明けの価格上昇が見込まれるものの、新型コロナウイルスの感染拡大が再燃したことで燃料需要の伸び悩みが懸念されたため、原油価格は金曜日に1バレル=43ドルを割り込んだ。

米国では木曜日に1日当たりのパンデミックの感染者数としては世界最多となる55,000人以上の新型コロナウイルス新規感染者が報告された。感染者数の増加により、6月に急増した米国の雇用数の伸びが鈍化する懸念が生じている。

「この傾向が続けば、この地域の石油需要は危機に瀕する」と、リスタッド・エナジーのルイーズ・ディクソン氏は言う。

ロンドン午後の取引の前半でブレント原油は56セント(1.3%)安の1バレル=42.58ドルまで下がり、米国ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は58セント(1.4%)安の40.07ドルまで下がった。

「最近の新規感染者の急増によって脆弱な米国経済の回復が頓挫する危険にさらされている」と、石油ブローカーPVMのスティーブン・ブレノック氏は述べている。

景気回復の兆しやOPEC+として知られる石油輸出国機構とその同盟国による記録的な供給削減後の供給量の減少などの要因により、ブレント原油は4月に付けた16ドルを下回る21年来の安値から倍以上の水準にまで回復した。

民間調査によって中国のサービス部門が6月に過去10年強で最速のペースで拡大したことが金曜日に明らかになったこともあり、回復への期待感が高まっている。

OPECの原油生産量は6月に過去数十年で最低のレベルにまで減少し、ロシアの原油生産量はOPEC+の目標値に近いレベルにまで減少している。

米国のシェールのパイオニア、チェサピーク・エナジーの破産申請も、生産量が減少するとの期待感を高めることで価格を下支えする材料になったとJBCエナジーは報告書で述べている。

7月4日の独立記念日の週末に向けて米国のガソリン需要の動向が注目される。 

ロイター

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