Rawan Radwan
ジェッダ:コロナウイルス感染拡大に起因する不安定な経済状況の中、サウジアラビアは、国内企業の分割貸付期限延長を援助する6.7億サウジリヤル(1.78億ドル)の計画を立ち上げた。
サウジ財務省のコーポレートサステナビリティプログラムは、融資条件を緩和することにより、様々な業界にわたって2万人超のサウジ人を雇用する企業192社のプロジェクトを支援する。同省は、民間部門を援助し感染拡大の財政的・経済的影響を軽減するプログラムを開始した。
金融アナリストで、Gulf Center for Financial Consultancy(金融コンサルタント湾岸センター)トップのMohammed Alomran氏は、この計画は長期的な利益を生むだろう、と話す。
「この計画は、コロナ危機に直面する民間部門の成長を後押しし、サウジの労働力を維持しようとする一連の景気刺激策に発するものです」と同氏は言った。
同省は感染拡大を受け、経済回復を促進する15以上のプログラムを立ち上げている。Alomran氏は、民間部門が直面する課題への対応として、さらに多くのプログラムが打ち出されると期待する。この計画について累積債務を懸念する企業もあるだろう、とAlomran氏はアラブニュースに言った。しかしそれでも同氏は、これが企業にとってウィンウィンの状況だと考えている。
「これらの事業体のキャッシュフローは、2021年には予定通りの返済ができる良い状態にあるでしょう」と同氏は述べた。
「新発債の利用に関しては、来年の各事業体の財務状況に依拠するため、今は考慮されるとは考えていません」と付け加えた。新型コロナによる経済的打撃は壊滅的な影響を与えた。政府のロックダウン命令の下、閉鎖を余儀なくされていた企業は今立ち直り始めたところである。
Alomran氏は、「サウジの民間部門を刺激するための計画は次々と出されており、今度は民間部門が支出の増加とサウジの若者の雇用によって、国内経済と社会に還元する番だと考えています」と話した。