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アラブ人に人気の日本車ブランドが集合したリスト

27 Oct 2019 01:10:06 GMT9

トム・グラウス・ロンドン

アラブ・ニュースとYouGovによる最近の世論調査で、アラブ人に最も人気のある日本車ブランドはトヨタという結果が出た。同地域で自動車メーカーからモビリティサービスを提供する企業へと転身を図ろうとしているトヨタにとって幸先の良い結果だ。

中東・北アフリカ地域の住民に対して、日本に関する様々な質問を行ったこの世論調査では、多くのアラブ人が日本と自動車製造業と結び付けていることがわかった。回答者の56%が日本と関連するものの一つとして自動車製造業を挙げている。

特に湾岸協力会議(GCC)に加盟する国々での数字が高く、日本を寿司やサムライよりも自動車製造業と結びつけている回答者の数がより多かった。

アラブ人が日本を自動車製造業と結びつけるとき、トヨタというブランドを特に念頭に置いている可能性がある。

結局のところ、お気に入りの日本の自動車ブランドの名前を尋ねると、回答者の35%がトヨタを選び、世論調査で選択肢として提示された他の日本メーカーと大差がついたのだ。

世論調査で2位を占めた日産とレクサスは、それぞれ回答者のわずか14%がお気に入りに挙げ、トヨタの優位性に比べると少ない数字にとどまった。しかし、レクサスはGCC加盟国で特に強い支持を得ており、この地域の回答者の23%がお気に入りに選んでいる。

アラブ地域でトヨタが得ている評価が確固たるものであることは、ブランドの健全さ、メディア活動、顧客体験に関する指標に基づいてブランドを調査し、ブランド認知度を示す指標として権威のあるYouGovの「BrandIndex 2019」によっても示されている。

トヨタは、競合するドイツのメルセデスとBMWを抜いて、「BrandIndex 2019」のサウジアラビアの自動車メーカー部門でトップになった。レクサスは、5位の韓国の自動車メーカー、ヒュンダイを上回る4位にランクされた。

BrandIndexの広報担当者は次のように説明する。「2019年の最初の9ヶ月間、サウジラビアの自動車メーカー部門におけるYouGovのBrandIndexデータでは、BrandIndexが調査する16の指標のうち14で、人口全体を含め、同市場における事実上すべての人口統計的区分でトヨタがトップを占めています」

このような中東市場におけるトヨタの強さを示す指標は、自動車メーカーからモビリティ企業への転換を目指す同社のビジョンにとって幸先の良いものだ。

トヨタの変革戦略の注目すべき点は、10月15日に初開催されたドバイ自動運転世界会議の出席者たちにも提示された。

自動車製造業を超えて、モビリティのより広範な問題に目を向けるという同社の決意は、人口過剰による大都市の渋滞や世界的な農村部の移動性の低下といった、将来の課題に対処することを目的としている。

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント社で自動運転開発を担う、マンダリ・カレシ副社長は、「車は目的ではありません。目的はモビリティへのアクセスです。モビリティは、交通手段に関係なく、AからBに移動するための権利なのです」と世界会議で述べた。

トヨタは自動車メーカーから大手モビリティサービスプロバイダーへの変身を明確に進めており、ドバイのアルフタイム・モータース社や道路交通庁とのパートナーシップはその証だ。トヨタブランドを支持するアラブに消費者のおかげで、自動車メーカーとしての評判を土台に持つトヨタは、他の市場への進出を目指すにあたって中東で有利な立場にある。

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