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米テスラ、株価急騰後に資金調達を計画

モデルSなど最高級車種の販売がプラスに働き、今年テスラの株価は約6倍にまで上昇した。(Shutterstock)
モデルSなど最高級車種の販売がプラスに働き、今年テスラの株価は約6倍にまで上昇した。(Shutterstock)
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02 Sep 2020 06:09:02 GMT9
02 Sep 2020 06:09:02 GMT9
  • 時価総額で世界一の自動車メーカーとなったテスラに対する注目が高まるなか、「賢明な動き」との評価

ロンドン: 米電気自動車(EV)メーカー、テスラは9月1日、10年前の上場以来最大規模の新株売り出し計画を発表した。ウォール街でテスラへの注目が急上昇する中、50億ドルの現金を調達し将来の債務圧力を緩和することを目指している。

新株売り出しが発表されたのは、1対5での株式分割を実施した翌日で、10年前の新規株式公開(IPO)以降初となる。今年はテスラ株の時価総額がほぼ6倍に急騰している。

ゴールドマン・サックス、BoFA証券、シティグループ・グローバル・マーケッツ、モーガン・スタンレーなど複数の大手金融機関が株式売り出しを手掛けるとテスラの申請書にある。完了期限は明記されていない。

テスラ株は、時間外取引で約8%上昇していたが、発表の翌日には約3%高での取引となった。

高騰が続いていたテスラの株価は8月11日に株式分割が発表されてからさらに70%上昇している。8月28日の株式分割直前には2000ドルを超えていた。

現在の時価総額は約4,650億ドルとなる。7月に株式時価総額で世界最大の自動車メーカーとなり、イーロン・マスクCEOの個人財産は1,000億ドルを超えた。

マスクCEOはこの1年、初のヨーロッパ工場建設や最近発表されたテキサス州オースティンの新工場の建設などの、高額な新規事業には資金調達の必要がないと、繰り返し投資家に向け断言している。

しかしテスラは今年2月の時点で、20億ドルの資金を株式売り出しで調達する計画を発表していた。

9月1日の発表によると、調達資金はバランスシートの強化や一般的な企業活動に充当する計画という。

ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイヴス氏は、テスラの資金調達決定は賢明な動きでありタイミングも適切だと語った。

「今や絶好調で赤字経営から脱却しており、マスクCEOと経営陣は十分な資金を調達し、バランスシートと資本構成を強化することで資金調達能力をさらに高め、徐々に債務超過から抜け出そうとしています」とアイヴス氏は語った。

ロイター通信

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