• イスラエルの乗客たちが、旅客機からきらびやかなこの湾岸都市に降り立つと、「ようこそ、ドバイへ」と、出入国審査官の1人が声を掛けた
• アラブ首長国連邦は9月、アメリカが仲介したイスラエルとの画期的な関係正常化合意に署名した

ドバイ：フライドバイの旅客機が11月26日、テルアビブからドバイに着陸した。UAEとイスラエルの関係正常化の後、これは両国間初の定期商用便となった。

イスラエルの乗客たちが、旅客機からきらびやかなこの湾岸都市に降り立つと、「ようこそ、ドバイへ」と、出入国審査官の1人が声を掛けた。手を振り、ピースサインを送る審査官もいた。

ドバイから4時間の空の旅をして、この航空機が到着する前に、テルアビブの現地にいたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、これを「歴史的瞬間」と称賛した。

「アッサラーム・アライクム（あなたに幸あれ）」と、同首相は到着客たちに声を掛けた。「また何度でも来てください」

アラブ首長国連邦は9月、アメリカが仲介したイスラエルとの画期的な関係正常化合意に署名した。こうした合意は、湾岸アラブ諸国で初めてのこととなった。

UAEのハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領は、この合意に関して26日のツイートで、これが中東の「繁栄と進展」を育むだろうとコメントした。

新型コロナウイルスにより、UAEとイスラエルの経済はひどい痛手を受けたので、冬の最盛期を迎えたドバイへの観光客の殺到など、短期間で得られる恩恵を両国は当てにしている。

「定期便の就航は経済的発展に寄与し、さらなる投資の機会を生み出すでしょう」と、フライドバイのガイス・アル・ガイス最高経営責任者は、今月この便の就航を発表した際に語っていた。

このドバイの航空会社、フライドバイは1日2回このルートを飛ぶことになっており、イスラエルの航空会社、エル・アル航空とイズレール航空は共に、来月両都市を結ぶ商業便を就航させる予定だ。

UAEの首都アブダビを拠点とするエティハド航空は、2021年3月にテルアビブ便を就航させると発表していた。

1979年のエジプト、1994年のヨルダンに続いて、UAEはイスラエルとの関係正常化にようやく合意した3つ目のアラブ諸国となった。

両国はすでにビザなし観光に関する協定に署名していたが、投資保護、科学、テクノロジーに関する合意と一緒で、まだ発効はしてはいない。

この歴史的合意以来、バーレーンもイスラエルと国交を樹立した。一方、スーダンも基本的にはそうすることで合意している。

AFP通信