三菱重工業は26日、エネルギー・環境分野の事業計画を公表した。2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするには「原子力の活用は必須」と明記。原発の再稼働に向けた安全対策を推進する。安全性を高めた次世代軽水炉は、30年代半ばの実用化を目指して研究開発を続ける。
三菱重工は脱炭素化事業を10月に公表した21~23年度の中期経営計画で成長領域と位置付け、今回、具体的な戦略を公表した。脱炭素化事業には3年間で900億円を投資し、23年度に500億円の新事業を創出、30年度までに3000億円へ伸ばす。
実質ゼロ達成に向け、火力発電の脱炭素化技術を30年に確立するほか、水素の利活用事業も本格化させる。
JIJI Press