• トルコ国民は2ケタ近くの失業とインフラに4年間直面している

イスタンブール：トルコのレジェップ・タイイップ・エルドア大統領の新経済時代の約束は、海外からのリラ反騰を引き起こした。しかし、経済見通しを長年妨げているポリシーが反転すると言うことへの地元投資家への説得はまだである。

地元のポートフォリオマネージャ、金販売業者、ビジネスオーナーとのインタビューでは、エルドアン大統領の最大の難題は先月の市場に優しい改革実現の発言をトルコ国民と企業に説得することだと示唆している。

長年のリラ切り下げで積りに積もった「防衛反射があります」と、イスタンブールPortfoy社のジェネラルマネージャ、バリス・ ホカオオール氏は語った。同社は70億リラ（8億ドル）の資産を運用し、顧客に「注意スタンス」を推奨している。

「信用と安定が確立するまで、特に個人投資家の金と外為（FX)への関心が続いている間です。」

地元の慎重さは、復活したコロナウィルスパンデミックと悪化の可能性があるエルドアン政権内の軋轢の兆候など他のリスクも反映している。

トルコ国民は2ケタ近くの失業とインフラに4年間直面している。2018年中頃から2回、リラの半分が蒸発する一方、経済は激しく縮小し、同様の国と比較していずれも落ち込んでいる。

先月初め、経済政策が失敗していると同盟国に諭され、エルドアン大統領は、記録的に安い通貨を上昇させるため利子を15パーセントに引き上げた新しい中央銀行総裁を任命した。

外国人投資家は、トルコ国債の5パーセントしか所有していないが、新興国の最高利回りの一部を追い、リラを12パーセント高に押し上げた。このような急騰は、未だ取るに足らない預金利率に直面するトルコ国民により一部反転され、2週間で40億ドルの金と外為を購入した。

更なる金融引き締めで預金利率が上昇していれば、地元はリラに乗り気にさせたであろう。

しかし国民は今のところ冷静さを保っている。5年ぶりにトルコのエネルギー輸入業者がドルとユーロで市場見積もりを求める一方、イスタンブールのグランドバザールでは、金貨と宝石が国際価格より3ドル高く販売されていると銀行家は語っている。

バザールで営業するイスタンブール金販売店協会のメーメット・アリ・ イルディリムターク副会長は、政府からの「具体的措置」しか信用を勝ち得ないと語った。「その時まで、地元投資家は物理的な金にまだ興味を持つ」と同氏は語った。

ますます大きくなる注意の理由は、春のロックダウンの時のように、レストランや学校のドアを閉じ、仕事から人々を追いやったコロナウィルスの急拡大である。

月曜、エルドアン大統領は外出禁止令を宣言し、政府は「全面的な経済的社会的危機」を避ける慎重な措置を行っていると語った。しかしながら、失敗の兆候を見る幅広い小企業のサービス産業もいる。

「不公平な競争に直面し、メトロ、ミグロス、カルフールのようなスーパーマーケットのような大きな予算は持っていない」と現在早く閉店が必要なイスタンブールの小規模酒店のオクタイ・ ダガサン氏（42）は語った。

「経済的には終わりで、クレジットカードとローン債務に埋もれている」と語った。政府は税金と借金の支援を与えるべきで、「民衆の中に出てどうなっているか見るべきだ」と付け加えた。

インタビューで、エルドアン大統領の与党AK党（AKP)のヌマン・クルトゥルムシュ副党首は、高い失業率と現金口座不足は新しいアプローチの一部で解決されるが、時間がかかるだろうと語った。

「この先、特にパンデミックのため、困難な期間があるだろう」と彼は先週語った。

AKPは世論調査にひそかに入り込み、先月創立メンバーの一人が、司法改革の彼の要求がエルドアンと彼の国粋主義者の連立パートナーのリーダーから拒否された後、政権の重要ポストから辞任した。

領海に関するEUとの騒ぎとジョー・バイデン政権下での険しくなる米国と二国関係の予想を考えると、早期選挙の危険性は経済制裁の見込みととともに上昇したと言うアナリストもいる。

「大衆は進行中のアンカラでの政治衝突を密に追い、結末は早期選挙か西側との犠牲の大きい衝突かも知れないと感じている」と、グローバルソースパートナー社のアナリスト、アティラ・イェシラダ氏は語った。

Reuters