ロンドン: 金曜の石油価格は堅調だった。新型コロナウィルスのワクチンプログラムが前進していることで来年の燃料需要回復期待が膨らみ、6週連続の上昇となった。
ブレントは木曜に3月初旬以来の高値となる1バレルあたり51ドルを超えて上昇した後、金曜は7セント(0.1%)安の1バレルあたり50.18ドルとなった。
前日の取引で約3%上昇していた米国産石油は、4セント(0.1%)高の1バレルあたり46.82ドルとなった。
有望なワクチンの治験結果が支援材料となり、世界中で増加しているコロナウィルス感染者や死者の数をめぐる暗い影をいくらか取り除いた。
今週は英国がワクチン接種を開始し、米国も早ければ週末には予防接種を開始する可能性がある。一方でカナダは水曜に、来週から初のワクチン接種を実施することを承認した。
米食品医薬品局の外部顧問団がファイザー社のワクチンの緊急使用を承認することを投票で決め、COVID-19によって285,000人以上の命を失った国に予防接種を行うため、同局が同ワクチンの使用を許可する道を開いた。
「ワクチンに関する楽観的な見通しは…今後も続くと思われる。ワクチンの承認が相次いでおり、主要市場でこれまで考えられていたよりも早く最初のキャンペーンが展開されているためだ」と、リスタッド・エナジー社のアナリスト、パオラ・ロドリゲスマシウは述べた。
先週の米国原油備蓄量の急増は、まだ供給可能な量が豊富に存在することを思い出させる役割を果たしたが、今週の市場は一貫して強気ムードだったため、ほぼ無視された。
「長く待ち望まれていたワクチン接種プログラムの本格展開が、米国石油備蓄の増加に直面しても、十分強気な材料を提供した」と、仲介会社PVMのスティーブン・ブレノックは述べた。
ロイター