日本政府は、邦銀のサウジアラビア政府向け融資に対し、海外取引の代金回収不能などをカバーする貿易保険を適用する。
サウジの「脱石油依存」を資金調達面で支援するのが狙い。梶山弘志経済産業相とファーレフ投資相が15日のテレビ会議で確認した。
梶山氏は「(サウジへの)融資を通じ、両国の協力加速が期待される」と述べた。
邦銀がサウジ財務省に融資する際に、日本政府が全額出資する日本貿易保険(NEXI)が損失を100%補償する保険を付与する方向で調整している。三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクを含む複数の金融機関が参加する見通し。
サウジは資金調達先の多角化を進めており、邦銀は低リスクで資金を運用できるメリットがある。15日の閣僚会合では、日本とサウジそれぞれの企業が相手国に進出しやすいように協力する方針も確認した。両国政府は2017年から投資・ファイナンスやエネルギーなど9分野で連携している。
JIJI Press