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原油価格下落も、ワクチン投与開始を受け週間で上昇へ

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19 Dec 2020 05:12:47 GMT9
19 Dec 2020 05:12:47 GMT9
  • 石油輸出国機構と協力国で構成するOPECプラスは、来年予定している増産のペースを遅らせることで市場価格を支えている

ロンドン: 金曜、原油価格は1バレル=51ドルまで下落したが、投資家が新型コロナワクチン投与開始に注目、また感染者数の増加による欧州でのロックダウン強化に目を向けたことで、7週連続の上昇となった。

ファイザーは、現在イギリスとアメリカで使用されているワクチンの承認を日本で申請。米食品医薬品局もモデルナのワクチン承認に向け動いている。

ブレント原油は17セント(0.3%)安の51.33ドル、木曜日につけた9ヶ月ぶりの高値、51.90ドル付近を維持。米国のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油も、木曜日に3月以来の高値を記録し、48.36ドルで横ばいとなった。

「強きモメンタムが一旦落ち着いている」と原油ブローカーPVMのスティーブン・ブレノック氏は言う。「今後の原油価格は、新型コロナウィルス対策法案の見通しやワクチンの普及促進により支えられる」

米議会では新型コロナウイルス救済法案の協議が合意に向け進んでいるものの、共和党上院議員の一部が連邦準備制度の融資プログラムの終了を明記するよう要求し、交渉進展の新たな障害となっている。

ワクチンにより希望が見えるものの、主要国での新規感染者数の急増や、欧州での新たな移動制限が、当面の石油需要の見通しに影響を与えている。アメリカの新規感染者数は木曜、少なくとも23万9018人増加した。

今週の原油価格は、米原油在庫がアナリストの予想を上回る前週比310万バレル減少したことに支えられた。

石油輸出国機構と協力国で構成するOPECプラスは、来年予定している増産のペースを遅らせることで市場価格を支えている。OPECプラスは1月に日量50万バレル増産を計画しており、1月上旬に会合を開き、次なる措置を決定する。

ロイター

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