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アジア各国の株価が上昇する中、パンデミックに対する懸念で日本株が下落

証券会社の電光掲示板のガラスに反射する人々。(2021年1月20日、水曜日、東京で撮影)ドナルド・トランプ大統領の4年間の任期が終わり、ジョー・バイデン氏の大統領就任を前に、ほとんどのアジア各国の株価は水曜日に上昇した。コロナウイルス感染者急増の懸念から、日本の株価指数は開始直後の高値からマイナス圏に落ち込んだ。(写真:AP通信/Koji Sasahara)
証券会社の電光掲示板のガラスに反射する人々。(2021年1月20日、水曜日、東京で撮影)ドナルド・トランプ大統領の4年間の任期が終わり、ジョー・バイデン氏の大統領就任を前に、ほとんどのアジア各国の株価は水曜日に上昇した。コロナウイルス感染者急増の懸念から、日本の株価指数は開始直後の高値からマイナス圏に落ち込んだ。(写真:AP通信/Koji Sasahara)
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20 Jan 2021 04:01:42 GMT9
20 Jan 2021 04:01:42 GMT9

東京:ジョー・バイデン氏の米大統領就任を前に、ほとんどのアジア各国の株価は水曜日に上昇した。コロナウイルス感染者急増の懸念から、日本の株価指数は開始直後の高値からマイナス圏に落ち込んだ。

日本の代表的な株価指数の日経平均株価は、午前の取引で開始直後の高値から0.4%値下がりして28,515.21円となった。

オーストラリアのS&P/ASX 200指数は0.6%高の6,783.20、韓国のKOSPIはジリジリと値を上げ0.5%高の3,109.21となった。香港のハンセン指数は0.9%高の29,921.79、上海総合指数は0.4%近く上昇して3,579.93となった。

バイデン大統領が計画している米国経済への景気刺激策とパンデミック対策が地域市場を押し上げるとの期待が高まっている。

アジア諸国の多くは欧米諸国ほどパンデミックの影響を受けていない。しかし、依然として不安は大きい。東京を含む日本の主要都市部は緊急事態宣言下にあり、夜の外食を控えるよう呼びかけられている。批評家は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関連した死亡者が増加しているため、それだけでは十分ではないと主張している。

Axiのチーフ市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は、「旧正月まで1か月を切りました。すでにアジアの一部でCOVID-19の感染者が再び増加しており、ウイルスの拡散を抑えるための取り組みに対してホリデーシーズンがどのような意味を持つのかが懸念されています」と述べている。

ウォール街では、S&P 500は30.66ポイント(0.8%)上昇して3,798.91となり、今月初めに記録した過去最高値の1%圏内まで上昇した。ダウ平均株価は116.26ポイント(0.4%)上昇して30,930.52となった。ナスダック総合指数は198.68ポイント(1.5%)上昇して13,197.18となった。

S&P 500を構成する約60%の企業の株価が上昇した。ハイテク、通信サービス、ヘルスケア関連株が上昇の大半を占めたが、エネルギー部門の企業が最大の上昇幅を記録した。

投資家は将来の経済成長の見通しに対する確信の表れとして中小企業の株を買い続けた。ラッセル2000指数は27.94ポイント(1.3%)上昇して2,151.14となった。
米国市場はキング牧師記念日のため月曜日は休場となった。

今週の株価上昇は、年初来の好調なスタートを切った後、勢いを失っていた先週から一転したものとなった。COVID-19ワクチンの接種が開始され、米国政府が新たな大規模経済刺激策を準備する中、市場は来たる景気回復への熱狂を受けて上昇してきた。

バイデン氏が財務長官に指名したジャネット・イエレン氏は、議会に対し、景気を押し上げるために更なる措置を取ることを求めている。火曜日に指名承認公聴会のために準備した証言で、イエレン氏は、金利が歴史的低水準にある今、近いうちに景気がさらに悪化し、長期的に経済を損なうことを避けるために「我々ができる最も懸命なことは、大胆に行動することだ」と述べた。

バイデン氏は先週、経済を支えるための1.9兆ドルに及ぶ計画の詳細を発表した。この計画にはほとんどのアメリカ人に1,400ドルの現金を支給することが含まれている。民主党はまた、COVID-19ワクチンの接種の加速、労働者の最低賃金の引き上げ、そして解雇された労働者に対する手当の増額を推し進めている。このような景気刺激策は、より広範なワクチン接種によりいくぶん普通の生活に戻る今年後半まで経済を支えることが期待されている。

JPモルガン・ファンズのチーフ・グローバル・ストラテジストであるデビッド・ケリー氏は、「もし、この景気刺激策の大部分が実施されれば、今年の第4四半期に向けて経済成長率が大幅に上昇することが考えられる」と述べた。

政府による更なる景気刺激策を求める実情は日に日に高まっている。パンデミックの深刻化により、失業給付金を申請する労働者が増え、消費者の購買意欲が低下していることを示す悲惨な報告が山積している。

エネルギー取引では、米WTI原油が24セント高の1バレル53.22ドルとなった。国際基準のブレント原油は30セント上昇して56.20ドルとなった。

為替取引では、米ドルは1ドル103.99円から103.78円に下落した。ユーロは1ユーロ1.2115ドルから上昇して1.2142ドルとなった。

AP通信

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