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サウジアラムコ、世界最大のIPOで個人投資家に10億株を提供

土曜日の発表によると、サウジアラムコの目論見書では個人投資家に対し最大0.5%の株式が提供されることが確認された。 (ロイター/資料写真)
土曜日の発表によると、サウジアラムコの目論見書では個人投資家に対し最大0.5%の株式が提供されることが確認された。 (ロイター/資料写真)
10 Nov 2019 04:11:48 GMT9
  • サウジアラムコは、ニューヨークのアリババの250億ドルのIPOを上回る可能性がある
  • 両トランシェ投資家向けのブックビルディングが11月17日に開始される

フランク・ケイン

サウジアラムコは、歴史上最も収益性の高い企業の新規株式公開の記録破りの一環として、株式の0.5%を個人投資家(サウジ国民、条件を満たす居住駐在員、GCC国民)に売却しようとしている。

個人株主に割り当てられた割合は、世界最大の石油会社、アラムコに関する豊富な情報とともに、サウジアラビア証券取引所(タダウル)での株の売り出しの正式な目論見書で初めて公表された。

現在、政府が所有しているアラムコの株式は2千億株であり、個人株主を対象とする額は10億株だ。

サウジの規制機関である資本市場庁(CMA)による先週のIPOの承認を受け、9日の夜遅くCMAのウェブサイトにこの658ページにわたる文書が載せられた。

売却される会社の合計割合、株式の価格設定レベル、アラムコの総額の価値の見積もりなどといった、売却に関する重要な情報がまだ不足している。

しかし、世界で最も収益性の高い会社に投資するかどうか、またその資金をIPOにどのくらい割り当てるかを判断するにあたり、個人投資家や外国投資機関はじっくりとこの目論見書を研究するだろう。

IPOが以前に示されたレベルで進んだ場合、かつて記録的な株式売却となったニューヨーク証券取引所でのアリババの250億ドルの株式公開を容易に破ることができる。

アラムコの幹部、銀行家、その他の投資顧問は、サウジアラビア、湾岸諸国、および国際投資家のIPOへの支援を測るための駆け足ツアー(「ブックビルディング」として知られるプロセス)に乗り出そうとしている。

ブックビルディングは、11月17日に両トランシェの投資家向けに開始され、個人投資家向けのものは11月28日に、投資機関向けのものは12月4日に終了する。

この目論見書によると、IPOの株式を購入し、12月に取引が開始されてから6か月間保有する個人投資家は、最大100株のボーナス株式を受け取る。

現在株式を所有しているサウジアラビア政府は、取引が開始されてから6か月間はこれ以上売却しないことを約束しており、その期間にアラムコがさらなる株式を発行することもできない。

この段階でのIPOはタダウルのみで発行されるが、サウジ政府は将来、外国証券取引所でさらに株式を売却することを検討できると述べている。

目論見書ではまた、「外国の戦略的投資家」がIPOの潜在的な需要の源として認識されており、アジアまたは他の地域の大規模な外国資産ファンドが売り出しに参加する可能性を開いている。他のGCC諸国の政府系投資ファンドに加え、中国の金融グループが関心を持つ可能性があるとの憶測がある。

また、目論見書には、アラムコの主要な原油の推定需要成長に関する詳細情報と、サウジアラビアの石油埋蔵量、精製能力、ガバナンスの方法に関するデータが含まれている。

すべての株式目論見書で標準であるように、株式への投資に伴うリスクの詳細な分析も含まれる。

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