Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • 2月のサウジアラビアのインフレ率は減少し5.2%に、付加価値税の引き上げ以降8カ月連続で物価上昇

2月のサウジアラビアのインフレ率は減少し5.2%に、付加価値税の引き上げ以降8カ月連続で物価上昇

野菜を購入する男性、カティーフ市。(ロイター)
野菜を購入する男性、カティーフ市。(ロイター)
Short Url:
16 Mar 2021 06:03:27 GMT9
16 Mar 2021 06:03:27 GMT9
  • 物価上昇のけん引役は食品・飲料
  • 付加価値税の引き上げにより、サウジアラビアでインフレが進む

ドバイ: サウジアラビアの2月のインフレ率は前月の5.7%と比べて若干低下し5.2%となったが、昨年7月に付加価値税(VAT)を3倍に引き上げて以来8ヶ月連続で物価上昇が続いていることが、3月15日政府発表の統計データにより明らかとなった。

サウジアラビア統計総局によると、物価上昇の主な原因は食品と飲料の価格上昇によるもので、年間上昇率換算では史上最高の11.2%を記録した。サウジアラビアの消費者物価指標に占める食品価格の重みは17%だ。

輸送費は、車両購入価格が9.9%上昇したことが主因となり、9.8%上昇した。

2020年の年間インフレ率は3.4%だったが、7月に付加価値税が15%に引き上げられてから、下半期になって上昇に加速がついた。2019年は年間インフレ率がマイナス2.1%でデフレ傾向だったが、2020年上半期は穏やかなインフレとなり、下半期に上昇幅が拡大した。

世界最大の石油輸出国であるサウジアラビア経済は昨年縮小したが、政府統計データによると、新型コロナ感染症を受けた行動制限が一部解除されたため、第3四半期には減少率が鈍化しており、GDPは今年再び増加に転じると予想されている。

一部のエコノミストは、アラブ最大の経済大国サウジアラビアの消費者物価予想を下方修正していた。OPEC(石油産出国機構)や非加盟の産出国が協調して4月まで産出量削減を延長することに同意したため、以前の予想に比べサウジの原油生産量の増加が緩やかになっているからだ。

ロイター通信

特に人気
オススメ

return to top