ヌール・ヌガリとラシッド・ハッサン、リヤド

• 「私たちは国内の民間原子力計画を進めています」とエネルギー大臣が述べる

サウジアラビアのエネルギー大臣であるアブドゥル・アジズ・ビン・サルマン王子は、ミスク・グローバル・フォーラム2019で、再生可能エネルギー計画を拡張していくことで国内需要を満たすのみならず、電力の輸出も可能になると述べ、サウジアラビアが国内エネルギー源の多様化に力を注いていることを改めて明言した。

「私たちは国内の民間原子力計画を進めています」と大臣はフォーラムの開会式で述べた。

サウジアラビアの再生可能エネルギー計画は、「我々が電力を生産して輸出することを実現させるもの」だと言う。

アブドゥル・アジズ王子は続けて述べた。「私たちは新たな計画である、石油とガスを使って従来とは別の新たな方法を生み出す『高潔な』計画を立てています」

フォーラムで彼は、再生可能エネルギーは何千ものサウジアラビア人や非サウジアラビア人の職を生むと語り、両者の職は等しく価値があると述べた。

「非サウジアラビア人は大切です。私は非サウジアラビア人から教育を受けました。私たちはそれを認めるべきであり、ナショナリズムに敗けたり、彼らに感謝の念を忘れたりしてはなりません」と彼は述べた。

エネルギー大臣である彼は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がすべてのサウジアラビア人に平等な機会を与えていると述べた。

「知っての通り、我が国の女性たちも今は機会を与えられています。女性たちにも教育プログラムがあります。我が国の賃金体制は男女平等です」

サウジアラビア王国の社会改革がリヤドを「喜びの街」へと変え、そこに住む家族たちはさまざまなエンターテイメントにアクセスできるようになったと、アブドゥル・アジズ王子は述べた。

彼はフォーラム参加者たちに、学ぶべきは自らの失敗からであり、成功からでは決してないと促した。「私は失敗の権化です」と王子は言った。

「王子たちにも夢はあります。大きな夢を抱いていた父や祖父たちがおり、私たちはその人々を失望させることはできないからです」と彼は語った。

「教育、訓練、回復力は継続することが大切であり、決して中断させてはならないものです」と述べ、こう続けた。「もし私が自己モチベーション、諦めてはいけないという観念をもっていなければ、私は今日ここにはいなかったでしょう」

「私は充分につつましく、充分に本気であり、サウジアラビア人は充分にそれを言うに値します」と彼は述べた。フォーラムのパネリストであるトタル会長兼CEOのパトリック・プヤネ氏は、若い世代に対して、人工知能は職を奪ったりしないと語り、テクノロジーを恐れてはいけないと促した。

「それをうまく共存させるところに、美しい挑戦があるのです」と彼は述べた。

別のパネリスト、アラブ首長国連邦のムバダラ・インベストメントのCEOであるカルドゥーン・アル・ムバラク氏は、自分たちは未来を語っているのだと聴衆に述べた。

「現代のリーダーとしての私たちの仕事は、あなた方に正しい機会を提供し、若い人々が成功できるようにすることです」と彼は述べた。

「テクノロジーと戦ってはいけません。それを受け入れるのです」とアル・ムバラク氏は言った。

ミスク・グローバル・フォーラムの経営幹部であるシャイマ・ハミダディン氏は、その歓迎スピーチのなかで、今大会には7000名の参加者が記録されており、過去最大規模であるとともに、その国籍も120カ国以上とこれまでで最も多様性に富む大会となったと述べた。

「フォーラムでは毎回、将来に向けていかに備えるかに目を向けています」と彼女は述べた。「今年、私たちは仕事に焦点を当てています。誰もが何らかの形で仕事から影響を受けます。だからこそ私たちは、自分たちの仕事をリメイクする必要があるのです」