• PIFは、ESGセクターが地域全体で注目を集めているため、すでにESG投資を4,000億ドル相当の世界的投資に組み込んでいる。

ラッシード・ハッサン

リヤド：サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド（PIF）のヤセル・アルルマイヤン理事は、環境、社会、ガバナンス（ESG）プログラムは、王国および世界で堅実なビジネスの理にかなうと述べた。

「こういった動きは、気候を保護するだけでなく、経済的にも役立つ」と氏は木曜日に開催されたフューチャー・インベストメント・イニシアチブ（FII）インスティテュートのESGバーチャルイベントで述べた。

PIFは、このセクターが地域全体で注目されるようになり、すでにESG投資を4,000億ドル相当のグローバル投資に組み込んでいる。

FIIインスティテュートの議長も務めるアル・ルマイヤン氏は、ESG投資は、貧困を終焉させ地球を保護するための普遍的行動の呼びかけとし、て2015年に国連加盟国によって採択された持続可能な開発目標（SDG）と並行し、成長の必要があると述べた。

「我々は持続可能な未来のためにESGを投入するため、協力する必要がある」と氏は代表団に語った。

再生可能エネルギー部門の開発は排出量削減のために重要であると氏は述べ、再生可能エネルギー部門の世界的リーダーであるACWAパワーとの基金の取り組みを強調した。11月にPIFは、同社への出資比率を50％に引き上げた。これは、王国のより幅広い再生可能エネルギー部門を支援する動きの一環である。

ACWA Powerは新規株式公開を計画中で、王国の主要な紅海観光プロジェクトで再生可能エネルギーベースの公益事業を構築および運用する協会を率いる。

アルルマイヤン氏はまた、3月下旬にモハメッド・ビン・サルマン皇太子が発表した王国の進歩の例として、炭素削減、地球保護に貢献するためのサウジ・グリーンイニシアチブと中東グリーンイニシアチブに言及した。

グリーンイニシアチブは、この地域の炭素排出量を60％削減し、世界最大の植林プロジェクトを実現することを目的としている。植林プロジェクトは、サヘル地域のグレートグリーンウォールの2倍の規模となる。このイニシアチブはまた、保護された土地の割合を30％以上に増やし、各国17％という世界目標を超えるよう取り組む。

これは、2030年までに王国の電力生産の50％をまかなう再生可能エネルギープロジェクトを通じて、世界貢献の4％以上の炭素排出量削減を目的としている。

このイニシアチブは、クリーンな炭化水素技術を使用することにより、1億3000万トン以上の炭素排出の削減を予測している。PIF理事は、このようなイニシアチブは明確で野心的なロードマップを表し、気候変動との闘いに関する世界的目標達成に貢献すると述べた。王国は、より持続可能な未来を実現するための努力の一環として、植生被覆を高め、排出量を削減し、海洋生物を保護すると氏は述べた。

木曜日にリヤドにおいて、持続可能な投資のソートリーダー（思想的指導者）がバーチャルで集い、金融の世界で最も注目の話題の1つである、世界の大規模投資家による環境、社会、ガバナンス（ESG）指標への移行を調査した。

このイベントは、フューチャー・インベストメント・イニシアチブ（FII）インスティチュートの後援の下、パンデミック後の回復における持続可能な投資と、新たな投資哲学におけるサウジアラビアのような新興市場の役割に焦点を当てている。

ESG投資は最近始まっており、単なるキャッシュリターンではなく、どこに資金を投入するか決定する際、より広範な考慮事項の検討を約束するファンドに数千億ドルを集めている。

FIIインスティテュートの最高経営責任者であるリチャード・アティアス氏は、次のように述べている。「ESGはその価値を証明しているが、ESGを最大限に活用するには、まだやるべきことがたくさんある。ESGフレームワークの開発への新興市場の参加と参加レベルが低いことは、グローバルな持続可能性にとって逆効果である。

「このイベントでおそらく最も厳しい課題であり、取り組むべきことは、リスク管理ツールとしてESGを超えて考え、真に持続可能な未来の創造のためにそれを展開する方法だ」と氏は付け加えた。