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ソフトバンクがビジョン・ファンドの370億ドルの利益で最高収益企業の仲間入り

水曜、東京のソフトバンクグループのロゴの前を通り過ぎる女性。(AFP)
水曜、東京のソフトバンクグループのロゴの前を通り過ぎる女性。(AFP)
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13 May 2021 08:05:22 GMT9
13 May 2021 08:05:22 GMT9
  • ソフトバンクは2つ目のファンドのコミットメント資本を100億ドルから300億ドルへ引き上げた

東京: ソフトバンクグループは水曜、第4四半期のビジョン・ファンド部門利益がクーパンへの投資利益により記録的な4兆300億円(369.9億ドル)になったことを報告した。これにより、1年前に前例のない損失を出した同社は、世界で最も稼ぐ企業の1つになった。

3月末で終了した年度のグループ純利益は4兆9,900億円(458.8億ドル)と、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイが昨年度に記録した425億ドルを上回った。

またこの利益は、生まれて間もないハイテク企業への投資によりソフトバンクのポートフォリオの価値を落ち込ませた、1年前の9,620億円の損失にも引けを取らないほどの規模である。

「これは明らかにマサの理論を証明したもの」と、ビジョン・ファンドのナブニート・ゴビル最高財務責任者はロイターのインタビューで、同社創業者兼CEOの孫正義氏に言及して語った。

テック株に対する市場の熱狂が同四半期中に、ソフトバンクが支援するeコマース企業クーパンや、中古車取引プラットフォームのオート1グループの上場、および配車サービスのウーバーの株価上昇を推し進めた。

世界的なエリート企業の中でソフトバンクの地位を維持するためには、孫氏はビジョン・ファンドのポートフォリオに含まれる未上場の他の企業で、この第4四半期の業績を再現する必要があるだろう。孫氏はそれを、金の卵を生むことに結びつけてきた。

ゴビル氏によれば、配車サービス企業DiDi、TikTokを所有するバイトダンス、およびトラックサービスプラットフォームのフル・トラック・アライアンスなどの候補企業は、力強い収益の成長と、健全な市場シェア、および収益性に対する明確な道筋を有しているという。

これらの企業は「解き放たれるべき重要な価値を持つかなりの規模の投資」であると、同氏は述べた。

しかし、ビジョン・ファンドの利益の多くは株式市場の中に閉じ込められた紙の上でのポートフォリオ価値であり、バブル的な評価額や、規制当局による監査を招いた特別買収目的会社(SPAC)のブームに対する懸念が存在する。

最初の1,000億ドルのビジョン・ファンドと2つ目のより小規模なファンドを合わせた公正価額は、3月末時点で1,540億ドルだった。ソフトバンクは限られたパートナーに対して223億ドルを配当している。

ゴビル氏によれば、ソフトバンクは投資チャンスの幅広さを反映して、2番目のファンドのコミットメント資本を100億ドルから300億ドルへ引き上げた。

ソフトバンクの最も注目される2つの投資である、スペースシェアリング企業のウィーワークと配車サービス企業のグラブは、SPACの合併を通して上場する計画について、その概要を説明している。またビジョン・ファンドは、自らが所有するSPACを使ってポートフォリオ企業のマップボックスを上場させることを協議中と伝えられている。グラブの取引が成立すれば、ビジョン・ファンドにさらなる利益をもたらすと、ゴビル氏は言う。

同グループの取引部門であるSBノーススターは今週、買収を目指しているeコマース企業THGへの10億ドルの投資を主導し、取引を拡大している。

SBノーススターおよびより広範囲なグループは、ビジョン・ファンド以外での現金準備金活用のための努力として行った上場株式やデリバティブへの投資で、2,330億円の損失を記録した。

ソフトバンクは昨年開始した2兆5,000億円の自社株買いプログラムを完了し、3月に株価を20年ぶりの高値へと押し上げた。自社株買いの完了は、米国テック株の軟調に足並みをそろえて株価が下がっている時期に、下支えとなる買いを引き付けている。

ロイター

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