カルドン・アズハリ
東京:新型コロナウイルスの拡大により航空需要が減少し事業が困難に陥る中、日本の航空会社である全日本空輸(ANA)は「THE WEDDING with ANA〜機内ウェディング」のマーケティングを開始した。これは空港に駐機中の航空機内で行われるもので、収入確保へ向けた方途となる。
「まるで空の中」にいるような結婚式として推進しており、東京の羽田空港にて大型旅客機ボーイング777の機内で行われる。
ANA広報室はアラブニュース・ジャパンに対し、「コロナ収束後もこのような結婚式を続けるかどうかはまだ決まっていないが、今後もお客様に喜んでいただくために様々な努力を続けていきたい」と述べた。
機内での結婚式の参加者は新郎新婦を含めて最大30人。費用は155万5000円(1万4200ドル)で、披露宴を希望する場合の費用はおよそ2倍になる。
結婚式のみが機内で行われ、飲み物や食事の提供はない。オプションとして羽田空港第1ターミナルのギャラクシーホールとレストランで披露宴を行うこともできる。
式にはパイロットと客室乗務員が制服を着て出席し、パイロットが司祭の代わりに立会人を務める。
ANAによると結婚式はビジネスクラスで行われ、結婚の誓い、指輪の交換、誓いのキス、婚姻証明書の提示などが行われる。また、ライブ演奏や客室乗務員による機内アナウンス、客室天井に銀河のイメージを投影する特別な照明の演出等もある。
日本ではワクチン接種が加速し、10日にはANAの株価が今年最高値の2951円をつけ、緊急事態宣言が解除された後の旅行需要回復への期待が高まっている。