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スエズ運河座礁、賠償交渉で原則合意

今年、スエズ運河で1週間近く座礁した日本企業が所有するパナマ船籍の「エバーギブン」の離礁作業にあたるタグボートと掘削機。 (AP)
今年、スエズ運河で1週間近く座礁した日本企業が所有するパナマ船籍の「エバーギブン」の離礁作業にあたるタグボートと掘削機。 (AP)
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24 Jun 2021 12:06:37 GMT9
24 Jun 2021 12:06:37 GMT9
  • 船は運河の中間の湖に留め置かれている。
  • 船主側は請求された賠償額と船の差し押さえに対して異議を唱えていた。

カイロ:  3月にスエズ運河で座礁し運河を遮断した大型コンテナ船の所有者と保険会社の代表者が水曜日、スエズ運河庁側との賠償金をめぐる交渉で原則的に合意したと発表した。

スタン・マリン社のファズ・ピアモハメド氏によると、一刻も早い和解契約の締結に向けて最終的な詰めの作業が行われており、手続きが完了次第、大型コンテナ船「エバーギブン」の解放の手配が行われるという。

コンテナ船のエバーギブンは3月29日に離礁してから、運河の中間の湖に留め置かれている。同船は座礁してから6日間にわたり運河を遮断し、数百隻の船舶を停滞させ、世界の貿易を混乱させた。

スエズ運河庁 (SCA) は、離礁にかかった費用や事故による風評被害と収入減について、9億1600万ドルの賠償を請求した後、5億5千万ドルまで公に減額した。

エバーギブンを所有する日本企業の正栄汽船と船主に保険を提供していた保険会社は請求された賠償額とエジプトの裁判所の命令による船の差し押さえに異議を唱えていた。

SCA側の弁護士を務めるカリード・アブ・バクル氏は日曜日、船の差し押さえをめぐる法廷審問で、船主側が新たな賠償金の額を提示し、交渉が続いていると述べていた。

ロイター

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