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三菱電社長が引責辞任表明=「組織的な不正」認める―月内に後任・検査不正

三菱電は、2日付で社長をトップとする緊急対策室を設置。外部の弁護士による調査委員会とともに問題の全容解明と再発防止策策定を急ぎ、9月に結果を公表する。(Shutterstock)
三菱電は、2日付で社長をトップとする緊急対策室を設置。外部の弁護士による調査委員会とともに問題の全容解明と再発防止策策定を急ぎ、9月に結果を公表する。(Shutterstock)
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02 Jul 2021 07:07:12 GMT9
02 Jul 2021 07:07:12 GMT9

三菱電機の杉山武史社長は2日、東京都内の本社で記者会見し、鉄道車両向け空調装置などの検査不正問題の責任を取って辞任すると表明した。杉山社長は「誠に申し訳なく、深くおわびする」と謝罪し、「新たな体制で信頼回復に取り組むことが必要」と語った。今月の取締役会で後任などを決める見通し。一連の問題は経営トップの辞任に発展した。

問題が発覚して以来、同社が会見するのは初めて。杉山社長は「顧客との関係より自分たちの論理を優先する業務の進め方をしていた」と説明。その上で「組織的な不正行為だったと認めざるを得ない」と述べた。

同社は2016年度以降、品質不正について3回にわたり全社点検を実施していた。杉山社長は「教訓を生かして自らを正すべきなのに、部門ごとにうまく連携できなかった」と話した。

三菱電は、2日付で社長をトップとする緊急対策室を設置。外部の弁護士による調査委員会とともに問題の全容解明と再発防止策策定を急ぎ、9月に結果を公表する。

同社の長崎製作所(長崎県時津町)では、空調装置のほかブレーキなどに使う空気圧縮機ユニットの製造過程で、顧客の指示とは異なる性能検査をしていたことが発覚。偽装数値を自動的に作成するプログラムも使われ、不正は少なくとも1985年ころから約35年にわたり繰り返された。6月14日に社内調査で判明したが、29日の株主総会では一切説明していなかった。

時事通信

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