Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • ガソリン、2年8カ月ぶり高値=10府県で160円台、原油高響く

ガソリン、2年8カ月ぶり高値=10府県で160円台、原油高響く

Short Url:
07 Jul 2021 11:07:50 GMT9
07 Jul 2021 11:07:50 GMT9

資源エネルギー庁が7日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格(5日時点)は、全国平均で前週比1円20銭高の157円50銭と、2018年11月以来、約2年8カ月ぶりの高値となった。値上がりは5週連続。原油高の影響だ。産油国の増産協議不調により原油需給逼迫(ひっぱく)の解消も先送りとなった。10府県は既に160円台で、全国平均でも18年10月以来の160円台が現実味を帯びてきた。

7月以降は家庭用の小麦粉や食用油の値上げも続く。景気回復の勢いが地域でばらつく中、家計には厳しい夏となりそうだ。 

地域別の店頭価格は43道府県で値上がりした。このうち160円台の10府県は、山形、群馬、長野、京都、高知、長崎、大分、宮崎、鹿児島、沖縄。価格は離島を抱える長崎が166円90銭と最も高く、鹿児島が166円00銭で続いた。一方、東京、大阪、和歌山、岡山の4都府県はわずかに値下がりした。

国内の石油元売り大手は今週、給油所への卸価格を50銭程度引き上げたため、来週も値上がりが予想される。

店頭価格は、新型コロナウイルス感染拡大による原油価格の暴落で20年5月に120円台半ばまで下落。その後は世界経済の回復に伴うエネルギー需要の増加を背景に上昇基調が続いている。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、今月5日に再開を目指した増産協議を中止した。ガソリン価格を調査している石油情報センターは「増減産の動向が不透明で先行きの予測が難しい」と指摘。現在の産油規模が維持されれば原油高に拍車が掛かり、ガソリンのさらなる値上げにつながる可能性がある。

時事通信

特に人気
オススメ

return to top