Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • 高まる日本株への注目、景気刺激策や政策変化に期待する外国人投資家

高まる日本株への注目、景気刺激策や政策変化に期待する外国人投資家

MSCIジャパンは今月6.0%の上昇で、主要市場の中では圧倒的に優れたパフォーマンスを示している。(AFP)
MSCIジャパンは今月6.0%の上昇で、主要市場の中では圧倒的に優れたパフォーマンスを示している。(AFP)
Short Url:
24 Sep 2021 08:09:40 GMT9
24 Sep 2021 08:09:40 GMT9

景気刺激策、ワクチン接種率の改善、新首相への期待などを背景に、日本株に外国人投資家の買いが殺到している。日本株は今月、稀に見る金メダルを獲得し、世界で最もパフォーマンスの高い市場となる可能性がある。

MSCIジャパンは、今月6.0%の上昇となり、主要市場の中では圧倒的に優れたパフォーマンスを示している。

米国と欧州の両市場におけるMSCIの指標は1%以上の下落、新興市場は2.5%以上の下落となっている。

経済成長の鈍化、人口動態の悪化、ハイテク分野での競争力低下などにより、世界の投資家がより高いリターンを求めて他の市場へ移ってしまい、日本株は長い間見過ごされてきた。

しかし、支持率の低かった菅義偉首相が9月3日に突然総裁選不出馬を申し出たことで、外国人投資家から大量の資金が日本株市場に流入した。

投資家は、新たなリーダーは今よりも支持率が高く、11月までに実施される選挙でも容易に勝利するだろうと考えている。

また、パンデミックの影響を受けた家計や企業を支援するための新たな景気刺激策も期待されている。

日本取引所グループのデータによると、過去3週間で約2兆円が外国人投資家により流入している。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメント(ロンドン)のマネージング・ディレクターであるキラン・ガネッシュはこう語った。「当社の投資家の多くにとって、日本の保有率は非常に低いです。当社のお客様の多くは、ポートフォリオの0%、1%、2%を日本に保有しているに過ぎません。しかし、グローバルエクイティのベンチマークでは、日本は6%以上になるはずです。保有率の観点からは、日本には大きなアップサイドの可能性があります」

「カタリストという意味では、選挙後にはより多くの財政刺激策が打ち出されると思います。全体的に見て、現在の日本市場には好ましい点がたくさんあり、ここ数カ月、私たちにとって最も好ましい市場となっています」

確かに、取引所のデータによると、最近の買いは現物株よりも主に先物で行われており、長期的な投資家よりも短期筋が主導していることを示唆している。

また、一部の投資家は、ここ数週間、日本株に対するポジションを変えていないと述べている。

例えば、世界最大の資産運用会社であるブラックロックは、7月上旬の格上げ後も日本に対するポジションは中立のままだと述べている。

それでも、他のファンドマネージャーの中には、日本株市場に対してポジティブな見方をしている人もいるという。

シンガポールのパインブリッジ・インベストメントのグローバル・マルチアセット・ポートフォリオ・マネージャーであるメアリー・ニコラ氏は、来週行われる自民党総裁選挙で行政改革担当大臣である河野太郎氏が勝利すれば、改革への期待が加速する可能性があると述べている。

「私たちが考える日本の3つの展望は、第1にワクチン接種において他の市場に追いつくこと、第2に日本の改革課題をめぐる次期選挙に向けた政治、そして最後に、半導体サイクルによる世界的な不足が自動車産業を支える可能性があることです」

ロイター

特に人気
オススメ

return to top