Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • サウジ初の大規模風力発電所が数週間内に運用可能に EDF発表

サウジ初の大規模風力発電所が数週間内に運用可能に EDF発表

ドゥーマトアルジャンダル・プロジェクトは世界で最もコスト効率の良い風力発電事業となる (Getty Images)
ドゥーマトアルジャンダル・プロジェクトは世界で最もコスト効率の良い風力発電事業となる (Getty Images)
Short Url:
30 Oct 2021 08:10:57 GMT9
30 Oct 2021 08:10:57 GMT9
  • プロジェクトは現地雇用のサウジアラビア人によって運営される

ワエル・マフディ

リヤド:サウジアラビア初となる事業規模の大規模風力発電所が数週間内に運用可能となり、数か月以内に運転を開始する見込みだとEDF(フランス電力)の再生可能エネルギー子会社幹部、ブルーノ・ベンサッソン氏が明らかにした。

そのうえで、このドゥーマトアルジャンダルの400メガワット規模のプロジェクトは99基の風力タービンを擁し、現地雇用のサウジアラビア人によって運営される予定だと、リヤドで開催されたFII国際会議に合わせて行われたアラブニュースのインタビューの中で述べた。

「これにより低価格での再生可能エネルギー発電を実現できる」とベンサッソン氏は指摘し「サウジアラビアが石油火力発電から天然ガスと再生可能エネルギーによる発電へと移行するのにも役立つ」と強調した。

同国初となる事業規模の風力発電所はアブダビを拠点とするマスダールと提携したEDFリニューアブルズが率いるコンソーシアムが建設している。本格稼働後はCO2排出量を年に100万トン近く削減し、7万2000世帯にクリーンエネルギーによる電力を供給することになる。

入札価格の21.3ドル/MWhは最も低い応札価格だが、最終的には19.9ドル/MWhに引き下げられた。これにより、ドゥーマトアルジャンダル・プロジェクトは世界で最もコスト効率の良い風力発電事業となる。

「US-Saudi Arabian Business Council」によれば、サウジアラビアの再生可能エネルギー事業は今後10年に渡り、最大75万人の雇用を創出する可能性がある。同国は2030年までに総発電量の7パーセントを再生可能エネルギーとする政策を推進している。

「風と太陽は無料で与えられています」とベンサッソン氏はいう。「太陽は当然、太陽が出ている日中ですが、風の場合は多少異なり、太陽が沈んでしまった夜にも利用できる可能性があります。ですから、我々は風力と太陽光の両方を活用します」

2030年までに風力や太陽光などによる再生エネルギープロジェクトはサウジアラビアの35か所以上で計画されている。

特に人気
オススメ

return to top