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サウジアラムコの株価、上場デビューで最大10%の株価上昇

アラムコのデビュー気配値は、IPO価格から10%増の35.2リヤルと予想される。(AFP)
アラムコのデビュー気配値は、IPO価格から10%増の35.2リヤルと予想される。(AFP)
10 Dec 2019 08:12:09 GMT9

リヤド機関

  • サウジアラムコはアップルを超える世界最大の上場企業となった

水曜日、サウジアラムコの株式は、サウジアラビア王国の証券取引所での取引初日、IPO価格32リヤルから10%増の35.2リヤル($9.39)で公開され、記録的な265億ドルのIPOに続く形となった。

アラムコは株式あたりのIPO価格を、ターゲット範囲の上限の32リヤル($8.53)とし、2014年ウォール街デビュー時に中国の小売業巨大企業アリババが集めた250億ドルを超えた。

アラムコの事前のデビュー気配値は、IPO価格から10%増の35.2リヤルと予想され、リフィニティブのデータによると、企業価値は1兆8800億ドルまで上昇する。

この価格により、アラムコは世界で最も価値の高い上場会社となる。これは、石油会社トップ5である、エクソンモービル、トタル、ロイヤル・ダッチ・シェル、シェブロン、そしてBPを合わせた額より大きい。

「本日、アラムコは最大の上場企業となり、そして(タダウルが)トップ10金融市場の仲間入りをする」とサウジアラビア証券取引所所長のサラ・アルスハイミ氏が石油業界の巨人の上場記念セレモニーで述べた。

「今日のアラムコは世界最大の石油・ガスの総合会社である。以前はサウジアラビアが単独の株主だったが、今は市民、居住者、そして投資家を含む500万人の株主がいる」とサウジの公共投資基金の取締役兼役員であるヤシル・アルルマヤン氏は語った。

「アラムコのIPOは企業の運営を促進し、水準を強化するだろう」。

その一方で、サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は、新しい株主たちの会社への信用、信頼に感謝した。

会社の1.5%、あるいは30億株の売却は、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が立てた石油依存的な経済を見直すための意欲的な戦略の基礎となる。

リヤドのタダウル証券取引所は、午前9時半より1時間、アラムコ株式のためのオープニングオークションを開催し、その後連続売買を行うと事前に述べており、価格変動はプラスマイナス10%の範囲に限定されるとのことだった。

アラムコは金曜日に、グリーンシューオプションを実施し、総額294億ドルを達成するため追加の株式を売却する可能性に言及していた。

今回の上場で、石油業界の巨大企業の価値は1兆7000億ドルとなり、アップルやマイクロソフトなどの1億ドル超えの他企業を遥かに超える額となる。

株式の2/3は機関投資家へ提供された。IPO主幹事会社のサンバキャピタルによると、機関トランシェの13.2%はサウジアラビア政府機関で占められ、約23億ドルが投資されたという。

今回のIPOは、巨大プロジェクトや観光業や娯楽などの非エネルギー業界に資金を投入することで経済を石油から切り離すというムハンマド皇太子のプランに決定的な役割を担っている。

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