政府がロシアのウクライナ侵攻を受け、液化天然ガス(LNG)の欧州への追加融通を検討していることが26日、分かった。既に3月分までの融通は決定しているが、欧州連合(EU)との協議やウクライナ情勢に応じ、4月以降も国内消費の余剰分を融通する構えだ。
政府は9日、米政府の要請などに応じ、民間企業が確保しているLNGを欧州に融通すると発表。3月分は数十万トン規模になる。萩生田光一経済産業相は4月以降についても、「情勢を見ながら可能な限り対応できるよう各社に検討をお願いする」と述べていた。
欧州は天然ガスの多くを、パイプラインなどを通じたロシアからの調達に頼る。EUがロシアへの経済制裁を決定したため、ロシアが対抗措置でガス供給を止める懸念が強まっている。
時事通信