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世界成長、今年3.6%に下げ=ウクライナ侵攻、原油高響く―IMF予測

日本も22年が2.4%と、原油高やコロナ感染抑制のための行動制限などが響き前回予想から0.9ポイント下方修正。(Shutterstock)
日本も22年が2.4%と、原油高やコロナ感染抑制のための行動制限などが響き前回予想から0.9ポイント下方修正。(Shutterstock)
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19 Apr 2022 10:04:20 GMT9
19 Apr 2022 10:04:20 GMT9

ワシントン時事:国際通貨基金(IMF)は19日、最新の世界経済見通しを公表し、2022年の世界成長率を3.6%と、1月の前回見通しから0.8ポイント下方修正した。ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油などの価格高騰や供給制約で、新型コロナウイルス禍からの回復の勢いが鈍ることが理由。米欧日が主導する経済制裁により、ロシアは22年から2年連続のマイナス成長に陥ると見込む。 

IMFはロシアに関し、制裁が「経済に深刻な打撃をもたらす」と指摘。金融の機能不全や先行きの見通し悪化で民間投資や消費が「大幅に減る」として、22年の成長率はマイナス8.5%、23年はマイナス2.3%と予想した。ウクライナは、戦争の影響で22年にマイナス35%へ落ち込む見通し。

日本も22年が2.4%と、原油高やコロナ感染抑制のための行動制限などが響き前回予想から0.9ポイント下方修正。一方で23年は景気対策の効果を見込み、2.3%に0.5ポイント引き上げられた。

米国は、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め加速方針を踏まえ、22、23年とも予想を引き下げた。中国については、感染を厳しく封じ込める「ゼロコロナ」政策によるロックダウン(都市封鎖)が個人消費を圧迫すると指摘。22年の成長率は政府目標の「5.5%前後」を大きく下回ると予想した。

エネルギー輸出大国ロシアへの制裁で、供給懸念から原油価格が大幅上昇。ロシア、ウクライナが主要輸出国の小麦も大きく値上がりした。これを踏まえて22年のインフレ率予想では、先進国を前回から1.8ポイント上方修正し5.7%、新興・途上国も2.8ポイント上げて8.7%とした。

時事通信

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