Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • IHIとENOCグループ、UAEにおけるグリーンアンモニアの製造と販売を検討する覚書を締結

IHIとENOCグループ、UAEにおけるグリーンアンモニアの製造と販売を検討する覚書を締結

UAEは2023年、第28回国連気候変動枠組条約締約国会議を主催する。
UAEは2023年、第28回国連気候変動枠組条約締約国会議を主催する。
Short Url:
11 Nov 2022 01:11:10 GMT9
11 Nov 2022 01:11:10 GMT9

アラブニュース・ジャパン

日本の株式会社IHIとエミレーツ国営石油会社(ENOC)は、アラブ首長国連邦(UAE)の豊富な太陽光資源を活用した、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアの製造と販売の実現可能性を評価する覚書を締結した。

旧商号の石川島播磨重工業株式会社で知られていた株式会社IHI(IHI)は、東京に本社を置く日本のエンジニアリング企業。一方ENOCは、ドバイを拠点とする石油とガスを取り扱うグローバル統合企業で、エネルギー部門のバリューチェーン全体で事業を展開している。

今回の締結により、ドバイ初のグリーンアンモニアの実現可能性を探る調査がスタートする。

現在、商業利用されている化石燃料由来のアンモニアは製造時に二酸化炭素を排出するが、グリーンアンモニアを発電、船舶用燃料、肥料原料などに使用することで、サプライチェーンの二酸化炭素排出量を極めて低く抑えることができる。

また、グリーンアンモニアの製造、貯蔵、輸送に関する技術はすでに確立されており、早期に市場で採用されそうだ。

今回の合意の下、IHIとENOCグループは、ENOCの既存施設でグリーンアンモニアを製造することになりそうだ。両社はアンモニアを日本やその他のアジア地域に輸出し、地元の電力事業者に、また船舶用燃料として販売する方法を探る。

IHIは技術的調査と日本での需要調査を監督し、ENOCは施設用地の選定、適用される規制、水素源として再生可能エネルギーと水の利用が可能かなど現地調査を担当する。両社は実現可能性を評価した後に、パイロットプラントを建設し運営する。

UAEは2023年、第28回国連気候変動枠組条約締約国会議を主催する。

UAEは二酸化炭素排出量削減目標を2030年までに31%に引き上げる。この目標に応じて、広大な土地と豊富な太陽光を利用した再生可能エネルギー計画に着手した。IHIとENOCは、日本とUAEが二酸化炭素排出量削減の目標を達成できるように、アンモニアのバリューチェーンの早期確立に向けて協力する。

特に人気
オススメ

return to top