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中東とアジア太平洋の世界航空旅客数シェア、2040年には58%に―ACI予測

中東の空港が扱う航空旅客数は、2040年までに11億人になると予想されている。(Shutterstock)
中東の空港が扱う航空旅客数は、2040年までに11億人になると予想されている。(Shutterstock)
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28 Nov 2022 09:11:27 GMT9
28 Nov 2022 09:11:27 GMT9

アラブニュース

リヤド:国際空港評議会(ACI)の報告書によると、世界の航空旅客需要が今後20年間で倍増し、旅客数の58%をアジア太平洋地域と中東が占めると見込まれている。

「ACIアジア太平洋地域」が空港の業績を四半期ごとに評価する「エアポート・インダストリー・アウトルック」によると、世界の航空旅客数は、2019年の92億人から2040年には約190億人に増加すると予測されている。

また、世界の旅客数のうち、2040年までに11億人を中東の空港が扱うと予想されており、2019年に中東が扱った旅客数の計5億500万人と比べて300%近い大幅な増加が見込まれている。

ACIアジア太平洋地域のステファノ・バロンチ事務局長は、中東地域は来るべき旅客の流入に備えなければならないと述べた。「この地域の旅客数が一貫して増加していることは、航空旅行に対する人々の信頼回復に向けた長期にわたる努力の結果であり、航空関連業界が持続的に回復していることを示す前向きな兆候である」

同事務局長は、航空業の国際的な接続性を回復するには時間がかかり、中国が世界と再び接続する決断を下すかどうかにかかっていると述べた。 「アジアにおけるマクロ経済の逆風は、他の西側地域と比べるとそれほど深刻ではないが、制限のない旅行の自由を維持し続けることを前提に、成長のプロセスを妨げてはならない」

同事務局長はこう主張した。「航空エコシステムに関わるすべての関係者は、輸送量の急増に備えなければならない」

中東は、世界の飛行機移動の理想的な軸となる場所に位置しており、アジア、アフリカ、ヨーロッパのほぼ全域に8時間以内に到達できる。

国民経済の基盤の多様化、投資の誘致、収入源の拡大、国民への雇用機会の提供に貢献する観光は、サウジアラビアの「ビジョン2030」の柱の一つとなっている。同国の観光セクターは現在、振興計画を実施したことにより急成長を続けている。

世界観光機関の先月の報告書によると、2022年1~7月期の外国人観光客の流入量評価において、サウジアラビアがG20の中でトップに位置付けられた。

インドネシアのバリ島で開催されたG20観光大臣会合で発表されたこの報告書では、サウジを訪れた旅行者数の正確な数は明記されていないが、2022年上半期に同国の観光部門が121%の成長率を示したとしている。

サウジ国営通信の報道によると、この会合の中でサウジアラビアのアフメド・アル・カティーブ観光大臣は、観光客流入の急増は、ビジョン2030で示されているようなサウジの経済多様化政策と、国内総生産に対する観光の貢献度を高めるという目的に合致していると述べた。

アル・カティーブ氏は、サウジアラビアを最も急成長している観光市場の一つと称し、同国の観光セクターが、新型コロナウイルスのパンデミック前と比較して14%の割合で増大していると述べた。

パンデミック前には、2019年にサウジアラビア政府観光局(STA)が初期段階で49ヵ国をターゲットにした観光ビザ・プログラムを開始し、電子的に、または特定の規制管理下にあるサウジ入国地点を通じて、観光ビザにアクセスすることを容易にして以降、45万件の観光ビザが発行されていた。

6月初めにアル・カティーブ氏は、サウジアラビアが観光および持続可能性の部門で働く10万人のための訓練を提供するため、1億ドルの予算を割り当てたと述べた。

また同氏は、サウジの観光戦略の一環として、国内で90のホテルが開業したほか、さらに多くのホテルが間もなくオープンすると付言した。これらのホテルの70%は、民間部門からの出資を受けているという。

アル・カティーブ氏は6月、AFPの取材に対し、2022年には1,200万人の外国人観光客を誘致し、2021年にサウジアラビアを訪れた観光客数の400万人から増やしたいと考えていると述べている。

「サウジアラビアは、世界の観光部門の姿を変えていくだろう。2030年までには、サウジアラビアが提供する観光地は、今とはまったく異なったものとなる」。同氏はこのように述べた。

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