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サウジアラムコとトタルエナジーズ、サウジに石油化学コンビナートを建設へ

石油化学施設の建設は2023年の第1四半期に始まる予定である(ファイル・ロイター)
石油化学施設の建設は2023年の第1四半期に始まる予定である(ファイル・ロイター)
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16 Dec 2022 03:12:54 GMT9
16 Dec 2022 03:12:54 GMT9

アラブニュース

リヤド:エネルギー会社のサウジアラムコは、フランスの石油大手トタルエナジーズと提携し、推計約110億ドルを投じてサウジアラビアに石油化学施設を建設する。

共同で行われた報道発表によれば、「アミラル」と名付けられたこの石油化学施設は、サウジアラビア東海岸のジュバイルに所在する既存の製油所、サウジアラムコ・トタル精製石油化学会社(SATORP)に統合され、所有・運営される予定である。

同施設の建設は2023年第1四半期に開始され、操業開始は2027年となる予定である。

発表によれば、コンビナートおよび隣接する施設全体で7000人の直接・間接雇用が創出される見込みである。

アラムコの社長兼最高経営責任者であるアミン・ナセル氏は、「当社とトタルエナジーズとの長年の関係は、この重要なプロジェクトによってさらに強化されました。当社にとって、本プロジェクトは、循環型経済を支える最先端の『液体から化学品へ』の技術が有する潜在能力を示す機会となりました」と述べた。

さらに、「本提携により、当社は、先進的な化学品生産をかつてないほど効率的に行ってバリューチェーンを拡大することを目指しており、これによりサウジアラビアの産業発展が加速するでしょう」と付言した。

報道発表ではさらに、アラムコとトタルエナジーズが行った投資決定は、慣習的な契約条件および承認を条件とする旨に言及している。

この石油化学設備により、SATORPは、社内で生産した製油所オフガスおよびナフサ、ならびにアラムコが供給するエタンおよび天然ガソリンを、より価値の高い化学品に変換できるようになり、同社の『液体から化学品へ』戦略の推進に寄与すると期待されている。

トタルエナジーの会長兼最高経営責任者であるパトリック・プヤンネ氏は、「SATORPが成し遂げた開発に基づき、世界最大かつ最高効率となる精製・石油化学プラットフォームの拡張プロジェクトを立ち上げ、我々の協力の歴史に新たな1ページを記せることを嬉しく思います」と述べた。

さらに、「世界水準であるこのコンビナートは、当社の主要なプラットフォーム内での相乗効果を最大化して、石油化学分野での持続可能な拡大を行うという当社の戦略にも合致しています」と付け加えた。

発表によれば、同コンビナートは年間165万トンのエチレン生産能力を有する混合フィードクラッカーも含む予定であり、これが製油所と統合されるのは、当該地域では初めてのこととなる。

同施設にはさらに、ポリエチレン、ブタジエン、その他関連する誘導体の製造装置も設置される予定である。

また、この石油化学コンビナートは、ジュバイル工業地域に建設される予定の他の化学プラントにも原料を供給する予定である。これらのプラントは、世界的に著名な下流の投資家が所有・運営し、さらに40億ドルの投資を伴うと推定されている。

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