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サウジアラムコ、原油価格の第4四半期収益は軟調な原油価格により減少する見込み:アル・ラジヒ・キャピタル

報告書によると、今回の純利益の減少は世界的な景気減速の中で軟調となっている需要見通しによるものだという(シャッターストック)
報告書によると、今回の純利益の減少は世界的な景気減速の中で軟調となっている需要見通しによるものだという(シャッターストック)
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06 Jan 2023 04:01:43 GMT9
06 Jan 2023 04:01:43 GMT9

ニルマル・ナラヤナン

リヤド: アル・ラジヒ・キャピタルによると、エネルギー大手サウジアラビア国営石油の2022年第4四半期の純利益は、前期比6.3%減の1460億リヤル(380億ドル)に落ち込む見通しだという。

リヤドに拠点を置く同社は、報告書の中で、今回の純利益の減少は世界的な景気減速の中で軟調となっている需要見通しによるものだ、と指摘した。

同報告書によると、石油輸出国機構とその同盟国で構成する「OPECプラス」による産出価格引き下げの決定も、軟調な原油価格とあいまって、第4四半期のサウジアラムコの収益に負の影響を与えたという。

しかし、第4四半期のアラムコの純利益は、2021年の最後の3カ月に1,160億リヤルの利益を計上するとして、依然として前年同期比で25.4%増となる可能性があることが同報告書で明らかとなった。 

「原油価格は、OPECプラスの減産合意にもかかわらず、第4四半期には前四半期比約9%下落し、景気減速が見込まれる中で軟調となっている需要見通しから大きく影響を受けた」とアル・ラジヒ・キャピタルは報告書の中で述べた。

12月にOPECプラスは、11月から2023年末まで、世界需要の約2%に相当する日量200万バレルの減産を行うという既存の政策を維持することを決定した。

報告書によると、サウジアラビアの石油化学部門では、製品価格が下落する中スプレッドが軟調となることで、第4四半期も収益への圧力が続くと見られている。

同報告書は、サウジ基礎産業公社(SABIC)の第4四半期の純利益が前年同期比64.9%減の17億リヤルとなると推定される、と指摘した。

また、サウジ・インターナショナル・ペトロケミカル(Sipchem)の純利益は前年同期比61.9%減の5億300万リヤルとなる、とアル・ラジヒ・キャピタルは述べた。

しかし、同報告書によると、同じくエネルギー部門の主要企業であるアルドリース・ペトロケミカル・アンド・トランスポート・サービスが前年同期比16.8%増の6,300万リヤルの純利益を計上する可能性があるという。

さらに、ヘルスケア部門にとって第4四半期は好調だったと報告書は分析した。

アル・ラジヒ・キャピタルは同報告書で、「第4四半期は、季節的にヘルスケア部門にとって有望な四半期だ。病院を経営する企業の多くが2桁前半の成長となることが主因となって、前年同期比11%、前四半期比8%の売上増が見込まれる」とした。

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