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日産、再建へ正念場=内田社長、改善見えねば「首を覚悟」―臨時株主総会

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19 Feb 2020 12:02:48 GMT9
19 Feb 2020 12:02:48 GMT9

日産自動車が18日に開いた臨時株主総会で、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)らが取締役に選任され、同社の新たな経営体制が整った。総会では、前会長カルロス・ゴーン被告が失脚した後の混乱や、急激な業績悪化に伴う株価低迷に対する不満が株主から噴出。日産は5月をめどに新たな中期経営計画や追加リストラ策を公表する方針で、再建に向け正念場を迎える。

 「(改善が)見えない場合は、すぐに私を首にしてほしい。その覚悟を持って厳しい状況を引き継いでいる」。内田氏は総会の席上、悲壮な決意を口にした。

 2018年11月にゴーン被告が逮捕された当時、日産の株価は1000円を超えていた。しかし、19年10~12月期の連結純損益が赤字に転落したことで、総会当日は500円を割って約11年ぶりの安値に沈んだ。株式の時価総額は約2兆円と、販売台数が5分の1のSUBARU(スバル)を下回る。

 総会では、株主から「株価が下がれば買収されるという危機感がないといけない」などと批判が続出。内田氏は「業績が落ちた責任はすべて私にある」と陳謝に追い込まれた。

 日産は昨年、1万2500人超の人員削減を柱とする構造改革策を公表したが、想定以上の業績悪化で一段のリストラが避けられない情勢だ。内田氏は「高コスト体質を是正する」と強調し、「日産の実力はこのレベルではない」と業績回復に意欲を見せた。

 ただ、具体的な再建策が早期に示されないことに不安を持つ株主は少なくない。総会でも、発表が5月にずれ込むことについて「遅いのではないか」「ずいぶんのんびりしている」といった声が上がり、失望感が広がっていた。

時事通信社

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