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そして決戦の火蓋は切って落とされた:サウジカップがサウジアラビアの女性スポーツ選手にとって歴史的瞬間となる

04 Mar 2020
先週サウジアラビア史上初めて女性騎手も参加する競馬大会を開催し、また一つ歴史的瞬間が生まれた。(AN 写真提供:フダ・バシャター、バシール・サレハ)
先週サウジアラビア史上初めて女性騎手も参加する競馬大会を開催し、また一つ歴史的瞬間が生まれた。(AN 写真提供:フダ・バシャター、バシール・サレハ)
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Updated 04 Mar 2020
04 Mar 2020
  • 賞金総額2千万ドルを賭け、この世界最大賞金額を誇るレースに男女双方の騎手が  集った

レベッカ・アン・プロクター、リヤド

先週リヤドのキング・アブドゥルアズィーズ競馬場で、歴史が二度塗り換えられた。2千万ドルの賞金総額は、スポーツ競技イベント最大の賞金額を意味する。さらに、サウジアラビアで女性騎手が男性騎手と共に公式競技に出場するのも史上初のことだった。

ニュージーランドのリサ・オールプレスは、2月28日(金)に行われた国際ジョッキーズチャレンジに出場し、サウジアラビアでのレースで優勝した史上初の女性騎手となった。同日、スイスのシブイレ・ヴォットが同チャレンジのレースでマイク・スミスに続く2位となり、初出場の女性騎手としてこちらも歴史を飾った。

「私の国では女性騎手が大きなレースに出場するのは珍しいことではないですが、今回のことはとても意味の大きなことです」とオールプレスはアラブニュースに語った。「この大会に出場し、実力を出し切ることができて嬉しく思います。何の偏見も持たずにここに参加しました。出場させていただいたことを非常に感謝しています」

ハイライト

  • レーストラックの外では、来場者のために展示会やエンターテイメントが行われていた。
  • ナビラ・アブルジャダイェルやロクサンダ・チュリセク・ゲディルのアート作品が展示された。
  • プリンセス・ノウラ大学によるファッションショーでは地元のデザイナーたちが紹介された。

ノーラ・アルユースフは女性向け慈善団体アルナーダの運営責任者で、サウジ・エンデュランスのチームの一員として競馬のレースにも参加していたことがある。この週末の競技大会は、女性騎手の出場という意味で感激の一瞬であったと彼女は言った。「皮肉なことに、私はサウジアラビアの人間でありながら自国ではレースに出場できませんでした。当時、女性は一般公開のレースに参加が許されていなかったのです」と彼女はアラブニュースに語った。

「スポーツ産業にこうした動きが生まれ、スポーツ全般における男女平等が達成されていくのは本当に素晴らしいことです。乗馬スポーツは男性と対戦できる数少ないスポーツの一つですから」

サウジアラビアジョッキークラブは50年以上前の1965年に開設され、競馬への投資と関心をもつ地元の人々向けに年次イベントが行われていた。

「私はリヤド出身ですが、毎週末に競馬が行われていたことは知りませんでした」とコミュニケーションスペシャリストのサルワ・アブルジャダイェルはアラブニュースに語った。「家族向けのイベントでした。そうしたレースと今回初めて開催されたサウジカップとは、全くの別物です。サウジカップは前代未聞です。リヤドのこの地区はほとんど誰も知らない場所でした。サウジカップの素晴らしい点は、この見事な競馬場を世界中に知らしめたことです。サウジカップのことをインスタグラムで紹介し始めたばかりの頃は、この競技場に関する投稿は10件にも満たなかったのですが、今では何千もの投稿があります。サウジアラビアの騎手がついに自国で世界各国からの騎手を相手に競技を行うようになったことを嬉しく思います」

この男女混合レースがようやくサウジアラビア女性に馬を所有して競技に出場するという可能性を与えてくれたと思います。

サルワ・アブルジャダイェル

ダルマ・マルハスはサウジアラビアの一流の女性騎手で、サウジカップ初回が行われた週末には、彼女が今後のレースへ参加する可能性についてしきりに取り沙汰された。

「この男女混合レースはようやくサウジアラビア女性に馬を所有して競技に出場するという可能性を与えてくれたと思います。」とアブルジャダイェルは言い添えた。

レーストラックの外では、来場者のために展示会やエンターテイメントが行われていた。ナビラ・アブルジャダイェルやロクサンダ・チュリセク・ゲディルのアート作品が展示され、プリンセス・ヌーラ大学によるファッションショーでは地元のデザイナーたちが紹介されて、サウジアラビアジョッキークラブの会長を務めるバンダル・ビン・カリド・アルファイザル皇太子が審査を行ったりもした。

「今年は大勢の傑出した女性たちが参加し、それは新たな傾向です」とアブルジャダイェルは言う。「競馬大会はこれまで男性だけをレースに参加させていたので、女性向けの便宜は今年になるまで関心が寄せられていませんでした」

マキシマム・セキュリティが第一回サウジカップの優勝馬となり、1千万ドルの賞金を勝ち取った。ジェイソン・セルヴィスを調教師とするこの4歳馬はルイス・サエズを騎手とし、多くの人々がその優勝を予想していた。二番手のミッドナイト・ビズーは350万ドルを勝ち取り、ゴッドルフィンズ・ベンバトルは3位に終わって200万ドルを勝ち取った。

この大会はサウジアラビアの歴史を飾ったが、同時に夢の実現でもあった。

「約18年前に私はこのクラブでレースに出場しましたが、私がレースに出た競馬場の中で、これまでずっとここが最高だと思っていました」とサウジカップを訪れていたアイルランドの元競馬騎手マイケル・キナーネが言った。「18年以上前に、『20年後、総額2千万ドルの賞金を出す国際レースがここで行われたりするだろうか?』と聞かれていたら、『絶対ありえないね』と答えていたでしょう。ですからそれが現実となり、6〜8ヶ月で準備を完了させ、地元や世界の国々からも支持を受けることができたことは素晴らしいことです。この競馬場で賞金を用意すれば、馬たちはやって来ますよ。」

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