マナール・エルバス

ドバイ：世界最大級の人道支援拠点であるドバイ・ヒューマニタリアン(DXBH)は水曜日、ドバイで “For Humanity “と題するショート・ムービーを初公開し、世界各地での援助提供や危機管理におけるドバイの献身と努力を紹介した。

このショートムービーは、DXBHが危機に迅速に対処するために進化してきた様子をとらえたもので、DXBHがどのようにロジスティクスに対処し、世界食糧計画や国連といった他の組織とどのように協力しているかを示す舞台裏の映像が収められている。

2023年のトルコ・シリア地震の被災者のために、DXBHが10日間で13便の援助物資を送ることができたことや、2020年に世界保健機関（WHO）の新型コロナ19ワクチン普及を支援した先駆的な役割などがハイライトとして紹介されている。

映画の最後には、DXBHの人道的ロジスティクス・データ・バンクが紹介された。これは、緊急対応を改善するために、人道援助の在庫と流れをリアルタイムで提示するデータベース・プラットフォームである。

「DXBHを設立した当初は、わずか3万平方メートルのスペースしかありませんでした」DXBHの運営ディレクターであるハナ・アルマルズーキ氏はアラブニュース・ジャパンに次のように語った。

「私たちの最終的な目標は、人道的ハブのネットワークを構築することです。DXBHを含め、世界には11の人道支援拠点があります。私たちの目標は、すべての拠点とつながり、ネットワークを構築し、情報を共有し、国際的な人道支援活動を行うことです。私たちは、世界中の人々がアクセスできるようにしたいと考えています。最終的に、私たちは持続的に対応し、より早く到達することができるのです」

Theatre of Digital Artで開催された映画プレミアでは、DXBHのジュゼッペ・サバCEOがスピーチを行い、建国の父の遺産とイスラム教に根ざしたUAE独自の寄付文化について語った。

「ドバイ・ヒューマニタリアンからは、人生を変えるような援助が送られ、毎年100カ国以上、1200以上の国々に届けられ、何百万人もの人々の役に立っています。これは、世界が必要とするときに、思いやり、ロジスティクス、リーダーシップが山を動かすことができるという証拠です」と語った。

彼は、DXBHのコミュニティ内で培われてきた独自のエコシステムについて語り、学術界、民間企業、慈善活動家、そして中国やイタリアといった人道支援ハブを抱える国々を含む国際的なパートナーとの連携を優先していると述べた。

「私たちは危機が増加している時代に生きており、そのため援助、サプライチェーン、財源の量も増加している。同時に、インテリジェンス、テクノロジー、そしてセクターを超えたコラボレーションが、かつてない機会を提供しています。だからこそ、私たちの未来は今なのです」とサバ氏は語った。

イベントの最後には、UAE援助、国連、Mohammed Bin Rashid Al Maktoum Global Initiatives、WFP、エミレーツ・スカイカーゴのスピーカーによるパネルが行われ、ロジスティクス、AIツールの役割、人道主義におけるUAEの役割など、人道的対応のダイナミクスについて探求した。