東京:「大谷。ホームラン。すごい。大谷。ホームラン」
インスタグラムで4万8000人近いフォロワーを持つおしゃべりなオウムの早川ココちゃんは、ワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャースの主役に返り咲いた野球界のスーパースター、大谷翔平を崇拝する何百万ものファンの一人である。
「彼は最高です」と、東京の北の町で歯科クリニックの院長を務め、毎年ドジャースの試合を見にロサンゼルスに行くという上村英之さんは言った。
ワールドシリーズではドジャースはトロントを3勝2敗で追っているが、上村さんは大谷とドジャースが勝つと信じている。
大谷のヘルメット3つを含む大谷の記念品コレクションを持っているほど大谷を崇拝しており、そのうちのひとつはオークションで1000万ドルで購入したものだという。
「大谷はいつも、まったく危機的な状況から劇的な勝利を収めてきた」と上村さんは言う。
ワールドシリーズに相当する日本シリーズに日本中が釘付けになっている間も、日本では大谷から逃れることは難しい。ソフトバンク・ホークスは、1930年代から続く日本最古のクラブのひとつである阪神タイガースと対戦し、12度目の優勝を争っている中でさえ、大谷の試合を生中継で観戦でき(東京時間の朝食後という時間に関わらず)、彼は広告でも人気があり、看板やグッズ、テレビに彼の顔があふれている。
時計からペットボトルの水、麺類、おむすびまで、東京のいたるところで大谷選手は現れる。彼は、ドジャースからの200万ドルの年俸の他に、広告収入から年間約1億ドルを稼いでいると言われている。
ホームセキュリティー会社の広告では、大谷は今年89歳で亡くなった日本球界のレジェンドと対面している。コンピューターグラフィックスで描かれた夢の対決では、大谷が若き日の長嶋茂雄に投球している。ボールがプレートに届く前に広告は終わる。
ドジャースのチームメイトは、日焼け止めの広告で大谷のジェスチャーをSNS上でからかった。
ホームランを打ち、素晴らしいピッチングをし、盗塁を決め、親切で謙虚という評判だ。
シドニー出身の化学者、マックス・ベディングさんは、日本での休暇中に大谷のキャップを買って、とても喜んでいた。オーストラリアでは野球はそれほど盛んではないが、ベディングさんはアメリカに移住するため、自分が時代についていけているという証明が欲しかったのだ。
「日本にいて、彼がどれだけ文化的な現象であるかを目の当たりにしました」とベディングさんは大谷について語った。「彼はとてつもないアスリートです」
AP