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日本の戦後史を手本に=庭野平和賞受賞者

30 Oct 2019
昨年、第35回庭野平和賞を受賞したファディ・ダオ氏。(提供写真)
昨年、第35回庭野平和賞を受賞したファディ・ダオ氏。(提供写真)
Updated 31 Oct 2019
30 Oct 2019

ドバイ ― アラブニュース

平和と強さを兼ね備える日本。私たちはその戦後史と文化、そして価値観から、より一層学んでいかなければならない。アディアン財団のファディ・ダオ理事長兼CEOがアラブニュース・ジャパンに語る。

宗教間研究や宗教間の調和を推進するレバノンの団体、アディアン財団は昨年、第35回庭野平和賞を受賞した。

同財団はその使命として、今後もレバノン内外で異宗教の共存を推進していくと、創立者のダオ氏は言う。

「使命は今も変わっていませんが、課題とニーズは拡大を続けています」

同財団は、カナダのグローバルプルーラリズム賞の最終候補にも選出されている。

分派主義の災いが降りかかるなか、レバノンは内戦後の後遺症を引きずっているとダオ氏は言う。

「人々はいまだに戦争やそれに伴う残虐行為の被害を受け続けているだけでなく、それらを若い世代に伝播させています」と同氏は続ける。

「恐怖に由来していることが分派主義の問題点です。イスラム社会には恐怖を抱く理由が数多く残っています。その一つは無知です。また癒やされないまま残る、傷ついた過去の記憶からも恐怖は生まれます」

記憶を癒やし、和解を果たさなければ、分派主義にとどまらず、場合によっては過激主義が今後も拡散を続けるとダオ氏は指摘する。

同氏はまた、庭野平和賞の受賞は恥ずかしい経験であったという。「賞を通じて私たちが立正佼成会のコミュニティと結んだ関係は、まさに中東が必要としている重要な要素であり、加えて仏教の崇高な価値観を見事に体現しているのです」

紛争などの被害が絶えない中東地域だが、そこでは屈しない心を持つ人々が、オープンな環境や普遍的な価値観を追求し続けているとダオ氏は語る。

「シリアやイラク、エジプト、パレスチナには、認知度が不足している取り組みが数多くあります」

財団創立者のダオ氏は、日本を平和の模範として見るべきだと言う。

「平和を一種の弱さと捉え、戦争や兵士を美化する嫌いがあります。一方で、平和に生活しその考えを広めていくことと、社会を作り上げ発展させていくことは両立することも可能であるという意味で、日本は私が『強い平和』と呼ぶ良い手本を見せてくれています」

「戦争のない状態が平和ではありません。ウィンウィンな状態に繫がる、他者との良好な関係を構築することを選ぶのが平和です」

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