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バイデン氏、大統領選でトランプ氏を破り「米国の傷を癒す時だ」と発言

左から、カマラ・ハリス次期副大統領の夫ダグ・エンホフ氏、ハリス氏、ジョー・バイデン次期大統領、ジル・バイデン夫人が一緒に登壇した(2020年11月7日、デラウェア州ウィルミントンにて)。(写真:アンドリュー・ハーニック/AP通信)
左から、カマラ・ハリス次期副大統領の夫ダグ・エンホフ氏、ハリス氏、ジョー・バイデン次期大統領、ジル・バイデン夫人が一緒に登壇した(2020年11月7日、デラウェア州ウィルミントンにて)。(写真:アンドリュー・ハーニック/AP通信)
民主党の2020年米大統領候補ジョー・バイデン氏とジル夫人は、バイデン氏がドナルド・トランプ大統領に勝利したという報道を受けて、自身の選挙集会で演説した後、群衆に向かって手を振った(2020年11月7日、米デラウェア州ウィルミントンにて)。ロイター通信/Jim Bourg
民主党の2020年米大統領候補ジョー・バイデン氏とジル夫人は、バイデン氏がドナルド・トランプ大統領に勝利したという報道を受けて、自身の選挙集会で演説した後、群衆に向かって手を振った(2020年11月7日、米デラウェア州ウィルミントンにて)。ロイター通信/Jim Bourg
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08 Nov 2020 12:11:43 GMT9
08 Nov 2020 12:11:43 GMT9
  • 次期大統領は米国を世界から再び尊敬される国にすること、そして統合を追求することを誓った
  • カマラ・ハリス氏は黒人女性初の副大統領になったことで歴史に名を刻んだ

ワシントン:民主党のジョー・バイデン氏は土曜日、ドナルド・トランプ大統領を破り、第46代アメリカ合衆国大統領に就任することになった。バイデン氏は、歴史的なパンデミックと経済的・社会的混乱の二重苦にあえぐ国を「分断するのではなく、統一しようとする」リーダーであると自分自身を位置づけている。

バイデン氏はデラウェア州の自宅から遠くない場所でゴールデンタイムに勝利宣言を行い、「私は米国の魂を取り戻すために大統領になりたいと考えました。米国を世界から再び尊敬される国にし、統合を追求します」と述べた。

同氏の勝利は、選挙管理人が遅れの原因となった大量の郵便投票を整理する中、確定が出るまで3日以上かかった。バイデン氏は、ペンシルバニア州で勝利をおさめたことで、勝利に必要な270人の選挙人を獲得した。

トランプ氏は敗北を認めず、票集計に関するさらなる法的措置を示唆した。

バイデン氏(77)は、政治的イデオロギーにより差別化を図るのではなく、トランプ氏が米国の民主主義に存亡の脅威をもたらしたという考えで有権者の広範な連合を奮い立たせるという選挙戦略を取った。この戦略は効果的で、ミシガン州とウィスコンシン州、そしてペンシルベニア州で重要な勝利をもたらした。ペンシルベニア州はかつて民主党の地盤だったが、2016年にトランプ氏が勝利していた。

バイデン氏の勝利は、トランプ氏の分断的な統率を否定するものであり、次期大統領は、23万6,000人以上のアメリカ人が死亡し、日常生活の規範を変えてしまったウイルスの影響を受ける中、人種的公正と経済的公平性という根本的な問題で紛糾する深く分裂した国を継承することとなった。

カマラ・ハリス氏は、黒人女性初の副大統領になったことで歴史に名を刻み、米国が人種的公正の問題に直面する中での偉業となった。カリフォルニア州の上院議員であるハリス氏は、南アジア系の女性として初めて副大統領に選出され、トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破ってから4年後、これまでで最高位の政府の役職に就く女性となる。

ハリス氏は党派で引き裂かれた国に橋を掛けることを目指し、彼女を副大統領職へ就任させるという歴史的な決断をしたバイデン氏を「すべてのアメリカ人のための大統領」として紹介した。

「大望を持って夢を描き、信念を持って先に立ち、他の人がやったことのない方法で自分自身を見てください」とハリス氏は述べた。「あなた方は希望と団結、良識、科学、そして、もちろん、真実を選びました…… あなた方はアメリカに新しい日を迎え入れました」

バイデン氏は400万票以上の差をつけて大統領選挙で勝利に向かって進んでいた。票数の集計が進めば票差はさらに拡大する可能性がある。

それにもかかわらず、トランプ氏は諦めていなかった。

長年の民主主義の伝統に反して、権力の移譲が混乱する可能性があることを示唆し、トランプ氏は同氏の陣営が法的措置を取るだろうと好戦的な声明を発表した。トランプ氏は法的措置の詳細については述べなかった。

トランプ氏は続けて、「私は選挙に勝った。7,100万の合法的な票を得て選挙に勝った」という大げさなツイートをすべて大文字で投稿し、虚偽の宣言を行った。Twitterは即座に同ツイートが誤解を招くとして注釈をつけた。
トランプ氏は、不正があったと証拠を示さず主張し、バイデン氏が権力を奪おうとしていたと主張するために、いくつかの州での投票の処理の遅れを指摘している。これは現職の大統領が根本的な民主的プロセスについて疑惑を流布しようしている驚くべき非難だ。

トランプ氏は、1992年に共和党のジョージ・H・W・ブッシュ氏が落選して以来、再選を逃した初の現職大統領だ。

トランプ氏は自身が敗北したとき、バージニアのカントリークラブでゴルフをしていた。同氏は何時間も外に出ていて、帰り際に立ち止まって花嫁を祝福した。その後、同氏の車列はホワイトハウスに戻り、叫び声、やじ、非友好的なジェスチャーに迎えられた。

デラウェア州ウィルミントンでは、選挙の夜に祝うために建てられたため土曜日の夜まで無人だったステージの近くで、同州の上院議員だったバイデン氏が大統領選で勝利したというニュースが携帯電話に届いた人々が歓声を上げ、拳を突き上げた。

近くの海では、カヤックに乗った2人の男性が、反対方向からすれ違うカップルに向かって「ジョーが勝った!当確が出た!」と大声を出し、岸辺の人々は歓声を上げて叫んでいた。動画では、トレーニングウェアを着たハリス氏が次期大統領のバイデン氏に電話で「やりました!」と熱狂的に話していた。バイデン氏は、日没後のドライブイン集会で登壇することが期待されている。

国中でパーティーを行う人や祈る人がいた。ニューヨークでは自然発生的に路上でパーティーが行われた。人々は建物の外に飛び出し、鍋を叩いた。パーティーの参加者はクラクションが鳴り響く中、知らない人同士でダンスをしたり、ハイタッチをしたりした。最も大きな歓声の中には、米国郵便公社のトラックの通過に対する歓声もあった。

人々はホワイトハウス近くのブラック・ライブズ・マター・プラザに次々に集まり、トランプ氏が6月に抗議者の排除を命じた場所の近くで、看板を振ったり、携帯電話で写真を撮ったりしていた。ミシガン州ランシングでは、トランプ支持者とブラック・ライブズ・マターのデモ隊が州会議事堂の階段を埋め尽くした。「アメイジング・グレイス」の歌詞が群衆に響き渡り始め、トランプ支持者はデモを行う人の肩に手を置いて祈りを捧げた。

アメリカ人は大統領選に深い関心を示した。今年は記録的な人数となる1億300万人が期日前投票を行い、パンデミックの中、投票所の長い列で待つのを避けることを選んだ。いくつかの州で集計が続いているが、バイデン氏はすでに7,400万以上の票を獲得していて、これまでのどの大統領候補者が獲得した票よりも多くなっている。

トランプ氏が敗北宣言を拒否していることに法的な意味合いはない。しかし、これは厳しい選挙の後に国をまとめるという次期政権の課題をさらに難しくする可能性がある。

選挙運動の期間中、トランプ氏は何度も平和的な権力移譲を拒否し、選挙が不正行為によって台無しになる可能性があると証拠もなく主張してきた。米国は大統領候補が平和的に選挙の結果を受け入れるという長い歴史を持っている。その歴史は、ジョン・アダムスが対立候補のトーマス・ジェファーソンに敗北を認めた1800年にさかのぼる。

バイデン氏をトップに押し上げたのは、同氏が選挙運動中に労働者階級の有権者とつながるために呼び掛けた出身地のペンシルバニア州だった。同氏は土曜日にはネバダ州でも勝利し、獲得した選挙人の数を290人に伸ばした。

バイデン氏は何十人もの世界の指導者から祝辞を受け、元上司であるバラク・オバマ元大統領は声明でバイデン氏に敬意を表し、米国は「ジョーに大統領の資質があり、すでにそのように行動していて幸運だ」と述べた。

連邦議会の共和党は、トランプ氏と同氏の選挙運動に法的な選択肢を検討する余地を与えていた。それは、トランプ氏の協力者にとって不安定なバランスだった。彼らは大統領を支持しつつ、これ以上の好ましくない結果のリスクを回避しようとしているが、投票数の現実に直面している。

土曜日の時点で、上院多数党院内総務のミッチ・マコーネル氏は、バイデン氏を祝福するか、トランプ氏の訴えに同調するか、まだ公式の声明を出していなかった。しかし、マコーネル氏に近いテネシー州の議員で、今回引退する共和党のラマー・アレクサンダー上院議員は、「すべての有効な投票を数え、論争の解決を裁判所に委ねた後、結果を尊重し、速やかに受け入れることが重要です」と述べた。

コロナウイルスの大流行で23万6,000人以上のアメリカ人が死亡し、1,000万人近くが感染し、何百万人もの雇用が失われた。選挙戦の終盤は、バイデン氏に傾いたウィスコンシンのような激戦区を含むほぼすべての州で陽性患者が急増する中で戦われた。

パンデミックは間もなくバイデン氏がコントロールすることになる。同氏は、1930年代の世界恐慌時にフランクリン・D・ルーズベルト大統領がニューディール政策を取り仕切ったように、政府による大規模な対応を約束して選挙運動をしていた。しかし、上院共和党は民主党の何人かの対抗馬の当選を阻止し、バイデン氏の大望を抑止する役割を果たすことができる危うい多数派を維持しようとしている。

2020年の選挙運動は、全国の学校を閉鎖し、企業を混乱させ、休日に向けて家族が集まることの実現可能性についての疑問を提起したパンデミックに対するトランプ氏の対応についての国民投票だった。

コロナウイルスの急速な広がりは、政治集会を標準的な選挙運動から、公衆衛生上の緊急事態となる可能性のある集会へと変えた。それはまた、期日前投票や郵便投票への前例のない移行を促し、バイデン氏が制限を遵守するために移動やイベントを劇的に縮小する原因となった。大統領は警告を無視し、最終的に自分自身がコロナウイルスに感染した。

トランプ氏は、パンデミックへの対応で一年を通して国民から否定的な評価を受けた。今週、ホワイトハウスで新たにCOVID-19が発生し、大統領主席補佐官のマーク・メドウズ氏が感染した。

バイデン氏はまた、ケンタッキー州のブリオナ・テイラーさんやミネアポリスのジョージ・フロイドさんを含む黒人のアメリカ人を警察が殺害したことにより起きたこの夏の騒乱において、トランプ氏との違いをはっきりとさせた。彼らの死は、公民権運動の時代以来となる最大の人種差別抗議運動を引き起こした。バイデン氏は米国の生活にはびこる人種差別を認めることによってこれに応えたが、トランプ氏は警察に対する支持を強調し、主要な支持基盤である白人と共鳴する「法と秩序」というメッセージを中心に置いた。

弾劾裁判に掛けられた3人目の大統領となったトランプ氏は、上院では無罪となったが、ホワイトハウスの規範の破壊、毎日のように起きる人事異動、党派の分裂、そしてTwitterでの非難に特徴づけられた在任期間に消すことのできない痕跡を残して退任することになる。

トランプ氏のチームは、激戦地の州でいくつかの訴訟を起こしており、そのうちの一部は判事によって即座に却下された。同氏の顧問弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏は、大統領選の結果が出たとき、フィラデルフィアで記者会見を開いてさらなる法的措置を示唆していた。

ペンシルベニア州スクラントンで生まれ、デラウェア州で育ったバイデン氏は、上院議員に選出された史上最年少の候補者の1人だった。同氏が就任する前、1972年の自動車事故で妻と娘を亡くし、2人の息子が重傷を負った。

バイデン氏は、ワシントンからウィルミントンに戻る列車で毎晩通勤してごく普通の政治的人格を作り上げ、上院司法委員会と外交委員会の委員長といった強い権力を持つ上院の役職を歴任してきた。1994年の犯罪法案への支持、2003年のイラク戦争への投票、クラレンス・トーマス最高裁判事の承認をめぐる公聴会の管理など、同氏の記録のいくつかの側面は、仲間の民主党員から批判的な精査を受けた。

バイデン氏の1988年の大統領選挙運動は剽窃疑惑で終わり、2008年の2度目の挑戦は静かに終了した。しかし、その年の後半には、バラク・オバマ氏の副大統領候補に抜擢され、影響力のある副大統領となり、議会とイラクの両方で政権運営の舵取りをするようになった。

同氏の評判は副大統領の職とオバマ氏との深い友情によって高まったが、2016年の大統領選挙では、同氏の成人した息子のボー氏が前年に脳腫瘍で死亡し、バイデン氏はクリントン氏に道をゆずって自身は出馬しないことを選んだ。

トランプ氏の在任期間は、バイデン氏が「国家の魂が危機に瀕している」と宣言したように、もう一度出馬するきっかけになった。

AP通信

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