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ついに屈し、バイデン政権への移行を承認したトランプ大統領

まだ敗北を認めないトランプ大統領。(AFP)
まだ敗北を認めないトランプ大統領。(AFP)
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25 Nov 2020 04:11:38 GMT9
25 Nov 2020 04:11:38 GMT9
  • 同大統領は、政権移行に協力を命じたとツイートした

ワシントン:ドナルド・トランプ大統領がアメリカ民主主義の限界を試すこと数週間の後、連邦政府は月曜、ジョー・バイデン次期大統領を11月3日の大統領選挙の「明らかな勝者」と認定し、正式に権力移管を開始した。根拠のない不正の主張で選挙を覆そうとした無益に思える努力での法的および手続き的な敗北の後、同大統領は折れた。

米連邦政府一般調達局(GSA)エミリー・マーフィー局長が1月20日の就任前にバイデン氏が連邦政府機関と協力することを容認した後、トランプ大統領はまだ落選を認めず、法廷闘争を継続すると言明した。しかし同大統領は、政権移行に協力を命じたとツイートした。

月曜の目まぐるしい一連の出来事は、アメリカ民主主義の何週ものストレス試験になったことの民意を台無しにするトランプ大統領の必死の努力から大きく緊張緩和すると思われる。しかしトランプ大統領が政治体制と大統領選の公平における信頼性危機を扇動する試みは終わっておらず、レイムダックとなった大統領任期を超え尾を引きそうである。

マーフィー局長は自らの決定を説明する際、「選挙結果の法的な異議申し立てと認定に関する最近の進展」を引用した。

同局長は、ミシガン州が月曜、激戦州でバイデン氏勝利を認定し、ペンシルバニア州連邦判事が同州の認定阻止を求めたトランプ陣営の提訴を棄却した後、行動を起こした。

また、トランプ大統領の根拠なき不正の主張を容認して数週間、共和党員はますますバイデン氏勝利を公に認めた。同大統領は、自らの法律チームの動揺する戦術に、次第にいらだちを募らせた。

「ミシガン州の結果認定で、ジョー・バイデン氏は270名以上の選挙人団票を獲得した」とルイジアナ州のビル・カシディー上院議員はツイートした。 「トランプ大統領の法律チームは選挙を覆すため提出が必要な大量不正の証拠を提出していない。私はトランプ大統領に投票したが、ジョー・バイデン氏が勝った。」

バイデン政権移行のエグゼクティブ・ディレクターであるヨハネス・エイブラハム氏は声明の中で、同決定は「パンデミックを制御し、経済を軌道に乗せるなど、 我が国が直面する課題に取り組み始めるために必要な措置だ」と述べた。

同氏は「これから先、政権移行担当者は連邦担当者との会合を開始し、パンデミック対応を議論し、国家安全保障利益について完全な説明を受け、政府機関を空洞化するトランプ政権の取り組みを完全に理解する」と付け加えた。

トランプ大統が任命したマーフィー局長は、すぐに移行プロセスを開始せず、バイデン氏チームが同政権の計画に関する専門機関担当との協議を妨げていると、両党からの非難に直面した。この遅れによって、バイデン氏は極秘の国家安全保証の状況説明が拒否され、同氏チームが猛威を振るうコロナウイルスパンデミックに対応する独自計画の作成開始を妨げていた。

同局長は自ら独自に行動したと主張した。

「法律と入手可能な事実に基づき、独立して決定に至ったことをご理解ください。私の決定の内容やタイミングに関して、ホワイトハウスやGSA関係者などの行政機関担当者からの直接間接の圧力はありません」とバイデン氏宛ての手紙でこう書いた。

トランプ大統領は同局長の決定後、ツイートした。「我々はよい闘いを継続し、勝利を確信する。それでも、国益のために、エミリーと彼女のチームが初期手続きに関して処理が必要なことを推奨し、私のチームにも同じことを命じた。」

無党派のPartnership for Public Serviceのマックス・スタイアー議長兼CEOは遅れを非難したが、バイデン氏チームは克服できるだろうと語った。

「不幸なことに、遅れた確認で失われた日々は、現政権がジョー・バイデン次期大統領を我が国最大の課題に対応するため備える機会を失わせました」と語った。「良い知らせは、次期大統領と同氏チームは、最近の記憶の中で次期政権に最も備え、最良の体制です。」

チャック・シューマー民主党上院議員は、GSAのこの措置に対して、「トランプ大統領が出せなかった譲歩に最も近いものだろう」と語った。アメリカが「混乱のない移行を求める複数の危機に直面」していることに触れ、同氏は民主党と共和党が「アメリカのために良い円滑で平和な移行のための協力」を促した。

マーフィー局長のこの措置は、ミシガン州選挙管理人が同州のバイデン氏の154,000票差の勝利を認定した90分後だった。共和党員2名、民主党員2名を含む開票点検委員会は、共和党員1名棄権で3-0の評決で認定した。トランプ大統領と同盟友は、ウェイン郡での票の監査のための時間稼ぎのために投票阻止を望んだ。トランプ大統領は証拠なしに不正の犠牲者だと主張した。バイデン氏は同州で330,000票以上で大統領に勝利した。

ミシガン州法ではバイデン氏は16選挙区すべての票を獲得した。同氏は2.8パーセントのポイントで勝った。これは、トランプ大統領がジョージア州、アリゾナ州、ウィスコンシン州、ペンシルバニア州などの結果に異議を唱えている他の州より大きな得票差である。

トランプ盟友の中には、認定しない州での共和党選挙人の選択に州議員が干渉できるとの期待を表明していた。そのような勝ち目のない努力はもうミシガン州ではかなわない。

「ミシガン州民は示した。バイデン次期大統領は154,000票差でミシガン州を獲得し、1月20日には次期大統領になる」と民主党員のグレッチェン・ホイットマー・ミシガン州知事は声明で語り、「この選挙を過去のものにする時だ」と言った。

トランプ大統領の法律チームはこの認定を「単なる手続き的措置」だと退け、法的申し立てをしかけ続けると主張した。

不可避の敗北の公式認定を避けるためのトランプ大統領の努力は、選挙人団がバイデン氏勝利の認定まで3週間となった法廷と同志の共和党員から次第に厳しい抵抗に直面した。各州が結果認定で前進する中、時間とトランプ大統領の根拠のないまん延した謀略と不正の主張は、拒絶されつづけている。

トランプ大統領は、最近の数週間で不規則な公開パフォーマンスで両党派から冷笑の的になったルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長率いる法律チームに次第にいらだちを募らせている。それでも、法的な異議申し立ては続くと予想される。自己の支援者を保ち、大統領任期後のチャンスを残す選択肢を維持することを狙っているからだ。

ペンシルバニア州では土曜、保守的な共和党判事が、トランプ陣営の同州最大の裁判沙汰を、主張を支援する証拠なし、良くても不適切な法的主張で、投票者700万人の選挙権を剥奪する理由を疑問視する酷評で判決を退けた。

しかし、弁護士は同州の認定阻止に望みをまだ託しており、フィラデルフィアの連邦第3巡回区控訴裁判所にすぐさま上訴し、弁護士に月曜の要約提出を命じたが、口頭での主張の聴聞には合意しなかった。

同陣営は、来月の認定前にこの訴状で同州選挙結果の異議申し立てを行えるよう迅速な審理を求めた。そうでなければ、結果の証明を取り消しを求めると同訴状は述べている。

バイデン氏は80,000以上の票差でペンシルバニア州を勝った。

ペンシルバニア州郡選挙委員会は、州締め切りの月曜に、選挙結果を州機関に認定するかどうかを評決した。人口の多い2つの郡の委員会では、多数派の民主党は両郡で認定の評決で、党路線に沿って割れた。郡全てがキャシー・ブックバー州務長官に認定結果を送った後、全選挙の投票を作表、計算、点検しなければならなかった。法律では迅速にこの作業が必要だが、特に締め切りを指定していなかった。

ウィスコンシン州では、州最大のリベラルな2つの郡での再集計が遅いペースで進み4日目になり、ミルウォーキー郡の選挙管理人は、トランプ氏のオブザーバーは頻繁に異議申し立てを行ってプロセスを中断していると不平を述べた。ここでバイデン氏勝利を覆すトランプ大統領の望みは、デーン郡のトランプ大統領自身の陣営の弁護士が投じた対面式不在者投票一票を含む不在者投票数千票の無効次第である。

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