シャムス・エル＝ムトワリ、ドバイ

多々ある店とは違って、ユーゴー寿司は美味しく質の高い日本食をおつな方法で提供し、ドバイにあふれ返る他の日本食店とは一線を画している。

ユーゴーは「健康的・味・風味といった日本食の3大要素を併せ持つ料理を提供することに関して、その背景となるストーリーとプライドを持つ。これらの三大要素は料理に使われるすべての材料についてあてはまる。店内の装飾とスタイルは、日本文化の特徴であるシンプルさとミニマリズムを基調としている」とドイ・サカザワ店長が語る。

ユーゴーで一番人気のメニューには、味噌ラーメン、サーモンの薄造り、裏巻きの盛り合わせ、チキン餃子、タイガーシュリンプなどがある。

「伝統的な味噌汁から餅アイスクリームまで、広範にわたる食べ物を提供している。当店のお客様に一番人気のあるアペタイザーはチキン餃子のポン酢と白ゴマ添え」と彼は言う。

ユーゴーは寿司の盛り合わせから弁当ボックスまで、その多彩なメニューによって顧客の様々な要望を満たそうとしている。

サカザワ店長は「当店を代表する32個の巻寿司を盛った裏巻きの盛り合わせ」のような、盛り合わせメニューを食べてみるよう宣伝することによってビジネスを拡大してきた。 さらに「味噌汁や寿司から、当店自慢のアペタイザーやメインコースまで、それぞれの少量ずつを全て含めた『定食』と呼ばれるセットメニューもある」と彼は言う。

人気のアイテムとして自家製醤油がある。醤油に水とみりんを混ぜて作られており、この辺りの日本食レストランでよく出される味の濃い標準的なものとは味わいが異なっている。

「ダイナミックなフュージョンメニューなので、当店では全てのソースが自家製。当店の最高級の醤油からピリ辛マヨネーズまで、すべて我々が手作りしている。様々な味わいを取り混ぜて、提供するすべての日本料理の味と香りを引き立てている」とサカザワ店長はアラブジャパンに語った。　　　　　　　　　　　

ユーゴーのコンセプトは、ヅマ（Zuma）のような高級日本食レストランからも大きく感化されている。

「当店は、高級でエレガントなフードチェーンのヅマから刺激を受けた。ズマでの食事は値段が高いため、当店として手頃な値段で食べられるものを提供することにした」とユーゴーの店長は言う。

ユーゴーではこの目標のもとで、100％日本製の食品を材料とし、材料は日本のサプライヤーから取り寄せ、客に対して最大限のもてなしをしている。

ユーゴーの店内の雰囲気も人気の理由で、日本文化の要素が取り入れられている。日本におけるレストランの居心地の良さを考慮し、ユーゴーは木製の家具やほの暗い照明を使ってそれに似た雰囲気を出している、とサカザワ店長は言う。

 サカザワ店長はレストランの調理技術の向上や総合的なブランディングに重要な役割を果たした。彼の日本食と日本文化に対する情熱は、彼の祖父の出身地である大阪とのつながりから生まれた。

「様々なタレやソースを作ったり、それらを混ぜて実験してみたり、純粋な日本食にモダンなひねりを加えた他とは違うスタイルを生み出すことを楽しんでいる」と彼はアラブニュースジャパンに語った。

サカザワ店長は日本と同等の品質の食べ物を提供したいという包括的な目標にかなう独自の商品とメニューオプションを生み出すために日夜努力して　いる。