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国連、ワクチン接種のため戦争当事者に停戦呼びかけ

ジョンソン&ジョンソンの「ヤンセン」コロナウィルスワクチン候補の入った試験管を持つ研究所職員、撮影日時不明 (Johnson & Johnson/Handout, ロイター通信)
ジョンソン&ジョンソンの「ヤンセン」コロナウィルスワクチン候補の入った試験管を持つ研究所職員、撮影日時不明 (Johnson & Johnson/Handout, ロイター通信)
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27 Feb 2021 10:02:22 GMT9
27 Feb 2021 10:02:22 GMT9

国際連合:国連安全保障理事会は金曜日、すべての戦争当事者に対し直ちに「持続的かつ人道的な停戦」を実施することを要求する決議を全会一致で承認した。紛争地域の何百万人もの人々へのコロナウィルスワクチンの供給および接種が妨げられないようにするためだ。

決議の草案は英国によって作成され、112カ国によって共同提案された。今回の決議では、安保理が認識しているシリア、イエメン、中央アフリカ共和国、マリ、スーダン、ソマリアなどにおける主要な紛争について、昨年7月1日の決議と同様に、「敵対行為の全般的かつ即時停止」が要求された。

2020年3月23日、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、コロナウイルスパンデミックに対処するためすべての紛争において停戦がなされるべきだ、と訴えた。今回の決議では、それが「十分に聞き入れられなかった」ことに対する懸念が表明された。

英国のバーバラ・ウッドワード国連大使(現理事会議長)がメール投票の結果を発表した。理事会はバーチャル会議を行っている。同氏は、決議案は 「紛争地域や、紛争から避難した1億6000万人にワクチンを届けるのに役立つ」と述べた。

「これは第一歩にすぎず、今後より多くの国際的な取り組みが必要になります」と同氏は強調する。

一方、決議案が多くの国により共同提案されたことや、理事会が全会一致で承認したことは、「これを実現するための国際的なコミットメントの強さを裏付け」ているとした。

また同氏は「もちろん、それぞれの地域の状況に応じて、国家レベルに限らず、その地域や現地のレベルでの更なる交渉が必要です。停戦の実現にあたってどこで障壁に遭遇したのかについて、我々は事務総長に報告を求めました」とも述べた。

金曜日に採択された決議は、「武力紛争はコロナウィルスパンデミックを悪化させる可能性があり、逆に、パンデミックが武力紛争の人道的悪影響を悪化させ、不平等をより重大なものにする可能性もある」ことを認識している。

また、「コロナウィルス予防接種を徹底させることは、コロナウィルスとその変異株の感染を防止し、パンデミックを終息させ、世界的に保健を改善するために重要である」と認識しているとした。

世界保健機関(WHO)あるいは規制当局によって認可されたコロナウィルスワクチンを「誰もが廉価に入手できることが、パンデミックを終わらせるのに不可欠だ」と安保理は強調した。また、ワクチン接種にあたって「共同性・公平性・有効性が求められる」とも強調した。

さらに、富裕な先進国に対しては、低・中所得国やその他ワクチンを必要としている国へワクチンを寄付するよう呼びかけた。その手段として、COVAX施設を利用することが挙げられている。COVAXは、世界で最も貧しい人々のためにコロナウイルスワクチンを購入し、彼らに届ける野心的なWHOの取り組みだ。

AP通信

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