アラブニュース
東京:カタールのムタ・バーシム選手は1日、陸上男子走り高跳びで、カタール史上初となる五輪金メダルに輝いた。
バーシム選手とイタリアのジャンマルコ・タンベリ選手は2人揃って2メートル37センチを成功させ、最終的に両者が金メダルを分け合うという珍しい結果になった。
両選手は、重い怪我の悪夢から頂点にのぼりつめることができ、夢心地だと語った。
バーシム選手は、次の高さを飛ぶことができなかったため、タンベリ選手と同記録となった。
喜びに満ちた両選手は、ジャンプオフを行わないことを決め、順位決定のチャンスを完全に放棄した。
バーシム選手(30歳)は、2012年のロンドン五輪で銅メダル、2016年のリオ五輪で銀メダルを獲得しており、今回の大会で金・銀・銅の五輪メダルを制覇した。
バーシム選手は足首の大怪我で2018年の大半で活躍を逃したが、2019年ドーハで行われた世界選手権の際には復帰し、金メダルを獲得した。
「目覚めたくないほど素晴らしい夢を見ている気分です」と、バーシム選手は語った。「これまでに多くの苦労を経験しました。怪我やたくさんの挫折を乗り越えながら、5年間準備をしてきました」。
「でも今日はこうやって、成功の瞬間やこれまでの苦労を共有することができています。苦労が報われました」。
バーシム選手の数時間前、同じくカタールのファレス・イブラヒム・エルバフ選手も重量挙げ男子96キロ級でカタールに史上初の五輪金メダルをもたらした。
トータル402キロに成功したエルバフ選手は、オリンピック新記録を樹立しての歴史的な勝利となった。
2位はベネズエラのバジェニージャ・サンチェス選手、3位はジョージアのプレスノイ・アントン選手となった。
AFP通信